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アメリカ、ラスベガスにて現地時間1月7日~10日の3日間に渡り開催されている「CES2020」のスマートフォンやタブレットなどの情報についてまとめてみました。
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2020年という節目を迎え、今年のスマートフォン業界は早くも”5G”や”フォルダブルスマートフォン”をはじめとした最新技術の多くを発表してきました。
SAMSUNGが自社のAI技術を見せんとばかりに高性能なAIを搭載したデジタルアバター「NEON」を発表したり、昨年「CES2019」でも話題になったLGの巻き取り式ディスプレイを搭載したテレビなど、斬新なコンセプトデモばかりで商用化が見えないとされてきた製品達が一堂に会し、テック業界に大きな波が訪れようとしています。
しかし、2020年もまだ1月です。「CES2020」だけに留まらず多くの企業イベントが予定されており、あらゆる製品を発表してきたSAMSUNGですら2月11日にはGalaxyシリーズ新モデルの発表を控えています。
SONYは「CES2020」テレビゲーム機「プレイステーション 5」に触れたことに気が抜けてしまったのか、新型Xperia「Xperia 5 Plus」の情報がリークしているようです。
Xperiaシリーズは日本国内でもファンの多いスマートフォンですが、今回リークした画像ではトレンドのノッチレスなデザインです。筐体の周りには金属性のフレームが採用され、Xperiaシリーズでも非常にシャープな印象を受けます。
“2月24日~2月27日”にかけてバルセロナで開催予定の「MWC 2020 (Mobile World Congress)」で正式に発表される可能性が高いでしょう。このイベントは世界最大級の最新型携帯電話の展示会とカンファレンスも行う大きなイベントで、今回の「CES2020」に参加している多くの企業が引き続き参加すると思われます。
中国のOPPO傘下にあるスマートフォンメーカー、OnePlusは日本国内でも人気の高いAndroidスマートフォン「OnePlus 7T/OnePlus 7T Pro」をリリースしているメーカーです。
高いデザイン性と最新型のSOCプロセッサーを惜しみなく使いながらも、iPhoneシリーズやGalaxy シリーズのほぼ廉価版モデルの価格帯で販売数を伸ばしているブランディング戦略が特徴的です。インドでの人気が非常に高く、50%近いシェアを持っている今勢いあるスマートフォンメーカーです。
「CES2020」にてOnePlusは、スマートフォンのカメラレンズが消えるユニークな技術を披露しています。
会場にはこの技術を実際に取り入れたプロトタイプのスマートフォン「OnePlus Concept One」を展示しており、将来的に同社のフラグシップモデルに採用される可能性があります。
実はこの技術は車のサンルーフを透明にする技術を応用したものであり、厳密には最新技術というわけではありません。
機能はカメラアプリが開いた際に、電流をガラスに流して透明にする仕組みで、普段はカメラレンズを隠すために曇っているのです。
「OnePlus Concept One」は名称通りコンセプトモデルなので、実際に販売される可能性は低いでしょう。また、ハードウエア部分に独自の機構を持ったスマートフォンは修理も難しいという欠点があります。
しかし、今後次世代型のデバイスに多く採用され、スマートフォン業界のデファクトスタンダードともなれば話は別です。
例えば、Appleの「iPhone 11」は特徴的なカメラレンズを搭載していますが、ディスプレイ周りはノッチレス・ベゼルレスです。筐体の背面はガラス製のマテリアルなので、特徴的なカメラレンズを「OnePlus Concept One」の様に隠すというのも面白い発想かもしれません。
TCLは500ドル未満の5Gスマートフォン「TCL 10 5G」「TCL 10 L」「TCL 10 Pro」の3機種を発表しました。
TCLは過去にBlackBerryシリーズを筆頭に他社から移行してきた携帯電話モデルなどを複数展開しています。
日本国内でも徐々に名前が広まりつつあるTCLですが、 5G通信に対応したスマートフォンをリーズナブルな価格でリリースする事で5Gスマートフォンのシェアを広く獲得する狙いがあるのでしょう。
今回のイベントではSAMSUNGの折り畳みスマートフォン「Galaxy Fold」を彷彿とさせるような「TCL Foldable」も公開しています。現時点ではコンセプトモデルなので実際に販売するのかは不明ですが、徐々に中国メーカーが折り畳みスマートフォンに参入してきているのは今後のハードウエアの在り方を決定づける大きな転機かもしれません。
また「TCL Foldable」の商用化が決定した際に価格次第では、競合相手になる「Galaxy Fold」「Huawei Mate X」「Moto Razr」に代わる製品になる可能性もあります。
GalaxyのAシリーズはリリース時期の流行機能を最低限にまとめて手に取り易くしたモデルです。
最新機種の「Galaxy A71」と「Galaxy A51」は、長時間の使用に耐え得る大容量バッテリーに、美しい発色を実現するInfinity-Oディスプレイを採用。ミドルスペックながらも”4眼カメラ”を搭載するトレンドを意識した仕上がりになっています。
「Galaxy A71」 | 「Galaxy A51」 | |
ディスプレイ | Full HD 6.5インチ(1080 x 2400) | Full HD 6.7インチ(1080 x 2400) |
Super AMOLED Plus | スーパーAMOLED | |
Infinity-Oディスプレイ | Infinity-Oディスプレイ | |
リアカメラ | メイン:64MP、F1.8 奥行き:5MP、F2.2 マクロ:5MP、F2.4 ウルトラワイド:12MP、F2.2 |
メイン:48MP、F2.0 奥行き:5MP、F2.2 マクロ:5MP、F2.4 ウルトラワイド:12MP、F2.2 |
フロントカメラ | 自撮り:32MP、F2.2 | 自撮り:32MP、F2.2 |
本体サイズ | 163.6 x 76.0 x 7.7mm / 179g | 158.5 x 73.6 x 7.9mm / 172g |
バッテリー | 4,500mAh(25W高速充電 ) | 4,000mAh(15W高速充電 ) |
CPU | オクタコア(デュアル2.2GHz +ヘキサ1.8GHz) | オクタコア(クアッド2.3GHz +クアッド1.7GHz) |
メモリ | 6GB RAM / 8GB RAM | 4GB RAM / 6GB RAM / 8GB RAM |
内蔵ストレージ | 128GB | 64GB / 128GB |
micro SD | 最大512GB | 最大512GB |
SIMカード | デュアルSIM(3スロット) | デュアルSIM(3スロット) |
生体認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証・顔認証 |
カラーバリエーション | プリズムクラッシュブラック/シルバー/ブルー/ピンク | プリズムクラッシュブラック/ホワイト/ブルー/ピンク |
「Cat S32」は英国のBullittの新型タフネススマートフォンです。頑丈なボディはIP68等級の認証を受け、砂塵の舞う野外でもケースを必要としません。
特に工事現場などスマートフォンにとって厳しい環境下での仕様を想定しているので、Panasonicのリリースしている「TOUGH PAD/TOUGH BOOK」や京セラの「TORQUE G04」といった実用的なニーズに答える製品とも言えます。
最大で1.5メートルの深さで35分間、耐えることが出来る防塵・防水を実現しているようです。
また、軍用落下試験の基準を満たしているとの事で、高さ1.8メートルから鋼鉄製のテストピースを使った落下試験も実証済みです。
TCLのライセンスブランド、Alcatelは「CES2020」で4つのスマートフォンを発表しました。
その中でも一際目立っていたのは「1B」というモデルです。このスマートフォンには消費電力抑えたローエンドデバイス向けの「Android Go」を採用しています。
端末の価格は66ドル(¥7,400)という格安スマートフォンの部類に相当しますが、「Android Go」の端末では珍しい”5.5インチのディスプレイ”と”クアッドコアプロセッサによる快適な動作処理能力”・”Google Assistantを呼び出すためのキーがある”など、幅広い用途で最低限の機能がサポートされています。
また、ヨーロッパ圏とアフリカ圏では4月~5月に販売するそうです。
「E-ink」を採用した電子書籍リーダーなどの分野でシェアを持つメーカー、OnyXが今回のイベントで発表した「E-ink」スマートフォンは2代目にあたるモデルです。実は2014年に「BOOX E43」というモデルが販売されており、通話・メールなどの最低限の機能しか扱えない代物でした。
新モデルでは前モデルよりもディスプレイの解像度が向上し、より鮮明な視覚表現が可能になります。
更に生体認証機能、カメラレンズの搭載など、スマートフォンらしさを強調した製品になりました。イベントで発表されたのはプロトタイプですが、今後OnyXが本格的なAndroidスマートフォンをリリースするとしたら「E-ink」の存在は大きな強みになるでしょう。
また、新製品をリリースする際には前モデルでは”白・黒”の2色しかなかったカラーも、ユーザーが多くのバリエーションを選択できる様になるかもしれません。
「E-ink」スマートフォンは本体の重量が非常に軽く、バッテリーの稼働時間も長いというメリットがあります。そして、モノクロ調のスクリーンはニュースアプリなど多くの文字が表示される際にも見やすいという魅力があります。
OnyXは電子書籍リーダー・電子メモの分野で活躍しているメーカーでもあるので、将来的にはメーカーが持つノウハウを結集したスマートフォンも期待できそうです。
Coolpad中国のややマイナーなメーカーですが、イベントで新しく発表された「Legacy 5G」はスマートフォン業界で注目を集める事になりそうです。「Legacy 5G」はアメリカで”2020年の夏ごろ”に発売予定ですが、”400ドル未満”という価格でありながら幅広い帯域で”5Gネットワーク”に接続できます。
この価格帯は2020年1月時点で、アメリカ国内に流通している”5Gスマートフォン価格の約半分”という驚異的なプライスであり、TCLが発表した500ドル未満の「TCL 10 5G」より低価格です。
更に6.53インチの大型ディスプレイとSOCプロセッサーには最新の「Snapdragon 765G」を搭載しており、ゲームアプリの動作が最適化されています。メインメモリも4GBのRAMを搭載して、指紋認証機能に”4,000mAh”の大型バッテリーというスペックです。
「Legacy 5G」については、2月下旬開催の「MWC 2020 (Mobile World Congress)」でより詳しい情報が公開されるかもしれません。続報に期待が掛かります。
今回は「CES2020」の新型スマートフォンの情報についてまとめてみました。
このイベントはスマートフォン以外にもVR・AR技術や、AIを活用した高度な人工知能のデモ、今後企業が新しいテクノロジーを新製品に採用するためのコンセプトモデルの公開など、ソフトウェア・ハードウエアの総合的なイベントです。
2月下旬には「MWC 2020 (Mobile World Congress)」が開催され、こちらは今回のイベント以上にモバイル分野のプレゼンテーションが多いでしょう。
引き続き「MWC」の情報なども発信していきたいと思います。