iPhoneを売る時のSIMカード|抜いてトレイは戻すのが正解

iPhoneを売る時のSIMカード|抜いてトレイは戻すのが正解
2026.8.24

iPhoneを売るときのSIMカードは、抜いて自分で保管し、トレイは本体に戻すのが正解です。カードだけを取り出して空のトレイを差し戻す形になります。SIMカードそのものに買取価値はなく、メルカリではeSIMエントリーパッケージを含むすべてのSIMカードの出品が禁止されています〔メルカリガイド〕。

見落とされがちなのが、SIMトレイを失くすと査定そのものが下がる、または買取不可になることです。ドコモはSIMトレイの不足・損傷を機能不良品の例に挙げ、ソフトバンクは「SIMカードが取り出せない」端末を下取り申込みできない条件としています。ヤマダデンキはSIMカードトレイがない端末を買取不可品としています。この記事では、物理SIMとeSIMで分かれる手順、トレイの中にある水没マークの見方、そしてSIMまわりで査定が止まる条件を、公式情報だけで整理しました。

売る時のSIMカードの扱い早見表

iPhoneを売る時のSIMカードの扱い早見表
カードは持ち帰り、トレイは本体に戻す

SIMまわりの作業は3分で終わります。ただし、やり方を間違えると査定額が変わるか、受付そのものが止まります。まず全体像を押さえてください。

項目 扱い
SIMカード(物理) 抜いて自分で保管する。売却先へ同梱しない
SIMトレイ カードを外したあと、空のまま本体に戻す。紛失・破損は減額または買取不可の理由になる
SIMピン 購入時の付属品。買取では付属品として加点材料になる。手元にない場合はペーパークリップで代用できる
eSIM 消去の途中で表示される確認画面で、消去する選択肢を選ぶ
SIMカードの売却 メルカリはすべてのSIMカードの出品を禁止。買取店でもカード単体は査定の対象外
回線の解約 端末の売却と回線の契約は別。カードを抜いても契約は続く

ここで押さえておきたいのは、SIMカードとSIMトレイはまったく別物だという点です。カードは自分の契約情報が入った持ち物、トレイは端末の部品。抜くのはカードだけで、トレイは端末の一部として返す、と覚えてください。売る前の作業全体はiPhoneを売る前にやること7つにまとめています。

SIMカードをめぐる4つの誤解

iPhoneを売る時のSIMカードをめぐる4つの誤解
部品と持ち物を取り違えると損をする

SIMまわりで損をする人には共通点があります。カードとトレイと契約の3つを、ひとまとめに考えていることです。よくある4つを外しておきます。

  • SIMカードも一緒に売れば少しは値がつく
    値はつきません。それどころか、メルカリはeSIMエントリーパッケージを含むすべてのSIMカードの出品を禁止しており、SIMカードが入ったままのiPhoneも出品できないとしています。ソフトバンクは、回収対象の機種以外の物品が送付された場合、その物品の所有権は放棄されたものとみなし、当社の判断により処分等を行うとしています
  • SIMトレイは小さな部品だから、なくても大差ない
    大差があります。ドコモはSIMトレイの不足・損傷を機能不良品の例に挙げ、ソフトバンクは「SIMカードが取り出せない」端末を下取り申込みできない条件としています。ヤマダデンキの査定基準では、SIMカードトレイがない端末は買取不可品です。動作に問題がなくても結論が変わります
  • SIMカードを抜けば回線も止まる
    止まりません。カードを抜くことと契約を解約することは別の手続きです。Apple公式は、修理で端末を送る場合について「iPhoneで物理的なSIMカードをお使いの場合は、SIMカードを取り出して、安全な場所に保管しておきます。iPhoneでeSIMをお使いの場合は、通信事業者に問い合わせ、サービスの停止を申し込んでください」と、カードの扱いと回線の手続きを分けて案内しています
  • 最近のiPhoneならSIMトレイを開ける必要はない
    モデルによります。Apple公式は「お使いのiPhoneモデルにSIMトレイがない場合は、eSIMのみに対応しています」としており、日本で販売されているiPhone 17e・iPhone 17・iPhone Air・iPhone 17 Pro・iPhone 17 Pro Maxは物理的なSIMトレイがなく、eSIMを使ってのみアクティベートできます。米国で購入したiPhone 14以降のモデルも同様です。自分のモデルにトレイがあるかを先に確認してください

4つに共通するのは、SIMまわりは「手続き」ではなく「部品と契約の切り分け」の話だという点です。ここを分けて考えれば、迷う場面はほとんどなくなります。

iPhone 買取価格の目安

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物理SIMを取り出す手順とトレイの位置

物理SIMを取り出す手順とトレイの位置
世代で左右が入れ替わる

SIMトレイの位置は、機種の世代によって左右が入れ替わります。探す前に、自分のモデルがどちら側かを確認してください

SIMトレイの位置 該当するモデル
本体の左側面 iPhone 12・12 mini・12 Pro・12 Pro Max、iPhone 13・13 mini・13 Pro・13 Pro Max、iPhone 14以降のシリーズ(販売地域によりeSIM専用)
本体の右側面 iPhone 7・8とそのPlus、iPhone X・XR・XS・XS Max、iPhone 11・11 Pro・11 Pro Max、iPhone SE(第1・第2・第3世代)
トレイなし 物理的なSIMトレイがないiPhone 17e・iPhone 17・iPhone Air・iPhone 17 Pro・iPhone 17 Pro Maxのモデル。eSIMのみに対応

位置が分かったら、次の順に進めます。

  1. ペーパークリップまたはSIM取り出しツールを、トレイの横の穴に差し込む
  2. 奥に押し込むとトレイが出てくる。このとき強く押しすぎないよう注意する
  3. SIMカードをトレイから取り外し、自分で保管する
  4. 空になったトレイを、取り外したときと同じ向きで本体に奥まで差し込む

Apple公式は「SIMトレイをうまく取り出せない場合は、通信事業者またはApple Store直営店にデバイスをお持ちになった上でご相談ください」としています〔Apple公式〕。無理にこじ開けてトレイを歪めると、そのまま減額の理由になります。焦らないでください。

なお、各iPhoneにもともと付いているSIMトレイのみを使うようApple公式は求めています。たとえばiPhone 6sのSIMトレイはiPhone 7には収まりません。別の機種のトレイで代用することはできないという意味です。

eSIMを使っている場合の手順

eSIMを使っている場合の手順
抜くものがないぶん、消去の画面で選ぶ

eSIMは本体に組み込まれた仕組みのため、物理的に抜き取ることはできません。消去の途中に出てくる確認画面で、消去する選択肢を選ぶのが正しい手順です。

  • 消去中の確認画面で「消去する」を選ぶ
    Apple公式は「eSIMを搭載したデバイスを売却する場合は、デバイスとeSIMプロファイルを消去するかどうかを確認する画面で、消去する選択肢を選んでください」としています〔Apple公式〕。ここで残す選択をすると、プロファイルが端末に残ったまま次の持ち主に渡ることになります
  • 回線の扱いは通信事業者に確認する
    Apple公式は、eSIMを使っている端末を送る場合について「通信事業者に問い合わせ、サービスの停止を申し込んでください」としています。プロファイルの消去と契約の停止は別の手続きです
  • 下取りではeSIMの整理を求められる
    ソフトバンクは「下取り前に対象機種で利用されていたアプリケーションやサービス(特にeSIM契約や、Apple Watch モバイル通信サービスなど)は、お客さまご自身にて解約・引き継ぎ・対象機種からの削除などのお手続きを実施されることを推奨します」としています
  • 物理SIMを使っていない端末でも相談は要る
    Apple公式は「デバイスでSIMカードをお使いでない場合も、新しい持ち主へのサービスの転送について通信事業者にご相談ください」としています。トレイが空だから何もしなくていい、とはなりません

eSIM専用モデルには、もうひとつ知っておきたい特徴があります。SIMトレイがないため、トレイの中にある水没マークも外側からは見えません。Apple公式は「このiPhoneモデルが特定の国または地域で販売される場合、eSIM専用となり、SIMトレイや外側から視認できるLCIはありません」と明記しています。次の章で詳しく扱います。

SIMトレイで査定が止まる条件

SIMトレイで査定が止まる条件
小さな部品ひとつで結論が変わる

SIMトレイの扱いは、事業者ごとに書き方が違います。減額で済むところと、受付そのものが止まるところに分かれるため、出す先を決める前に確認してください。

事業者 SIMまわりの条件 結果
ドコモ 下取り SIMトレイが不足、または損傷している 機能不良品として扱われ、価格が下がる
au 下取り メモリーカード、ストラップなどのアクセサリー・付属品はすべて自分で外す 下取り受付後、アクセサリー・付属品はすべて廃棄される
ソフトバンク 下取り SIMカードが取り出せない。製造番号(IMEIなど)が確認できない 下取りの申込みができない。なお製造番号はSIMトレーでの確認は認められない
ヤマダデンキ 買取 SIMカードトレイやバッテリー、バッテリーカバーがない 買取不可品として扱われる
ブックオフ 買取 SIMカード、外部メモリ、アクセサリーを取り外して持ち込む 準備項目として案内されている
メルカリ 出品 eSIMエントリーパッケージを含むすべてのSIMカードの出品が禁止 SIMカードが入ったままのiPhoneは出品できない

表のなかで目を引くのが、ソフトバンクの「製造番号(IMEIなど)が確認できない。SIMトレーでの確認はできません」という注記です。iPhone 6sから13までのモデルはSIMトレイにIMEIが刻印されていますが、ソフトバンクはその刻印を確認手段として認めていません。加えてApple公式は「iPhone 14モデル以降には、IMEI/MEIDが刻印されていません」としています〔Apple公式〕。本体からIMEIを読み取る方法は、世代によって成立しなくなっているということです。

だからこそ、初期化する前に「設定」から「一般」「情報」の順に進んでIMEIを控えておいてください。消去してしまうと、画面からは確認できなくなります。ネットワーク利用制限の照会にもこの番号が要ります。制限の確認方法はSIMロックは解除せずに売れる?で扱っています。

トレイを開けたついでに確認したい水没マーク

SIMトレイを開けたついでに確認したい水没マーク
白なら問題なし、赤なら査定が変わる

SIMトレイを抜いたときが、水没の有無を自分で確かめる唯一のタイミングです。iPhone 6以降のモデルは、側面のSIMカード挿入口の内部に液体浸入インジケータがあります。ヤマダデンキも査定基準のなかで、SIMカードトレイを外して確認するよう案内しています。

  • 見るべきは色だけ
    Apple公式は「インジケータの色は通常の状態では白またはシルバーですが、水または水を含む液体に触れると、全体が赤くなります」としています〔Apple公式〕。白かシルバーなら反応なし、赤なら反応ありという単純な見方です
  • 湿度や温度では反応しない
    「製品動作環境内の温度や湿度の変化によってLCIが反応することはありません」とApple公式は明記しています。梅雨時に持ち歩いただけで赤くなる、ということは起きません
  • 見えにくい場合は光を当てる
    Apple公式は「LCIがよく見えるように、ライト付きの拡大鏡を使い、ライトまたはデバイスを傾けてください」と案内しています。トレイを抜いた穴の奥を、明るいところで角度を変えながら覗く形になります
  • eSIM専用モデルには外から見えるLCIがない
    Apple公式は、特定の国または地域で販売されるeSIM専用モデルについて「SIMトレイや外側から視認できるLCIはありません」としています。この場合、自分で水没の有無を目視することはできません

反応が出ていた場合の扱いは事業者で分かれます。auは水濡れシールに水濡れ反応がある端末を下取りできない例に挙げ、ヤマダデンキは水没マークが出ている端末を買取できないとしています。一方でリンクサス買取のように、水濡れの反応がある端末も査定の対象としている店もあります。水没端末の売り方はiPhone水没の対処法で詳しく扱っています。

なお、液体による損傷の修理はApple製品1年限定保証の対象になりません。反応が出ている端末は、修理してから売るという選択肢が実質的に狭まります。そのままの状態で査定に出すほうが早く済みます。

SIMまわりで断られた端末は【リンクサス買取】

SIMまわりで断られた端末はリンクサス買取
トレイがなくても査定の対象になる

SIMトレイの紛失や水没の反応は、事業者によって「減額」で済むか「受付不可」になるかが分かれます。リンクサス買取は、iPhone・Android・iPad・タブレットに加えて、画面が割れた端末や動作しない端末も査定の対象としています。査定は無料で、店頭買取と宅配買取のどちらにも対応しています。

監修:リンクサスモバイル事業部長 浜野哲也

SIMトレイをなくして持ってこられる方は、本当に多いです。カードを抜いたあと、トレイを机の上に置いたまま忘れてしまう。あるいはピンがなくてクリップで開けて、そのままどこかへやってしまう。動作にはまったく関係ありませんから、ご本人は問題だと思っておられません。ただ、下取りだと機能不良品の扱いになりますし、買取不可としている店もあります。ですので、抜いたらすぐ戻す。これだけ覚えておいていただければ大丈夫です。それともうひとつ、トレイを開けたときに奥を見ていただきたい。赤くなっていたら水没の反応です。ご自身で知っておかれると、あとで査定額を聞いたときに納得がいきます。うちは反応が出ていても査定はいたしますので、隠さずにそのままお持ちください。

SIMカード自体には買取価値がありません。抜いたカードは、回線の解約や他の端末への差し替えに使うものと考えてください。買い替えを中古で考えている場合は、中古iPhoneの在庫もあわせて見ておくと選択肢が広がります。

まとめ|カードは抜き、トレイは戻す

iPhoneを売るときのSIMカードは、抜いて自分で保管し、空のトレイは本体に戻す。これが結論です。カード自体に買取価値はなく、メルカリではすべてのSIMカードの出品が禁止されています。ソフトバンクは、回収対象の機種以外の物品が送付された場合、所有権は放棄されたものとみなして処分するとしています。

気をつけたいのはトレイのほうです。ドコモは不足・損傷を機能不良品の例に、ソフトバンクは「SIMカードが取り出せない」を申込み不可の条件に、ヤマダデンキはトレイがない端末を買取不可品にしています。eSIMの場合は、消去の途中で表示される確認画面で消去する選択肢を選び、回線の扱いは通信事業者に確認してください。トレイを開けたときは、奥にある液体浸入インジケータの色も見ておくと、査定額の理由が読めます。スマホ買取の流れとあわせて準備を進めてください。

iPhoneを売る時のSIMカードのよくある質問

iPhoneを売るときSIMカードはどうすればいいですか?

抜いて自分で保管してください。SIMカードには自分の契約情報が入っており、買取価値もありません。メルカリはeSIMエントリーパッケージを含むすべてのSIMカードの出品を禁止しており、SIMカードが入ったままのiPhoneも出品できないとしています。ソフトバンクは、回収対象の機種以外の物品が送付された場合、その物品の所有権は放棄されたものとみなし、当社の判断により処分等を行うとしています。

SIMトレイも一緒に抜いて保管していいですか?

いけません。カードだけを取り外し、空のトレイは本体に戻してください。ドコモはSIMトレイが不足または損傷している端末を機能不良品の例に挙げています。ソフトバンクは「SIMカードが取り出せない」端末を下取りの申込みができない条件としています。ヤマダデンキの査定基準では、SIMカードトレイがない端末は買取不可品です。動作に問題がなくても結論が変わります。

SIMトレイはどこにありますか?

モデルの世代によって左右が変わります。Apple公式によると、iPhone 12シリーズから14シリーズ以降は本体の左側面、iPhone 7・8とそのPlus、iPhone X・XR・XS・XS Max、iPhone 11シリーズ、iPhone SEの第1から第3世代は本体の右側面です。物理的なSIMトレイがないiPhone 17e、iPhone 17、iPhone Air、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro MaxのモデルはeSIMのみに対応しています。

SIMピンがない場合はどうすればいいですか?

ペーパークリップで代用できます。Apple公式は「SIMトレイを取り出すには、ペーパークリップまたはSIM取り出しツールをトレイの横の穴に差し込みます。奥に押し込むとトレイが出てきますが、このとき、強く押しすぎないように注意してください」としています。うまく取り出せない場合は、通信事業者またはApple Store直営店に相談するよう案内されています。無理にこじ開けてトレイを歪めると、減額の理由になります。

eSIMを使っている場合はどうすればいいですか?

消去の途中で表示される確認画面で、消去する選択肢を選んでください。Apple公式は「eSIMを搭載したデバイスを売却する場合は、デバイスとeSIMプロファイルを消去するかどうかを確認する画面で、消去する選択肢を選んでください」としています。あわせて、新しい持ち主へのサービスの転送について通信事業者に相談するよう求められています。プロファイルの消去と契約の停止は別の手続きです。

SIMトレイを開けたときに見える赤い印は何ですか?

液体浸入インジケータ(LCI)です。Apple公式は「インジケータの色は通常の状態では白またはシルバーですが、水または水を含む液体に触れると、全体が赤くなります」としています。iPhone 6以降のモデルでは側面のSIMカード挿入口の内部にあり、SIMトレイを外すと確認できます。製品動作環境内の温度や湿度の変化では反応しません。なお特定の国や地域で販売されるeSIM専用モデルには、外側から視認できるLCIがありません。

SIMトレイをなくしたiPhoneはもう売れませんか?

出す先によります。ドコモの下取りでは機能不良品として扱われ、ヤマダデンキの買取では買取不可品とされています。一方で、リンクサス買取ではiPhone・Android・iPad・タブレットに加えて、画面が割れた端末や動作しない端末も査定の対象としています。査定は無料で、店頭買取と宅配買取のどちらにも対応していますので、値がつくかどうかは査定額を見てから判断してください。

最終更新:(リンクサスモバイル事業部長 浜野哲也 監修・2026年8月時点)。iOSの画面名称・手順は、OSのバージョンや機種により表記が変わる場合があります。対応モデルや下取り・買取の条件は変更されることがあるため、手続き前に各社の公式ページでご確認ください。

監修者
監修者情報
浜野哲也
リンクサスモバイル事業部長
通信業界での法人営業や、スマートフォン部品の専門商社で副社長を務めた経験を持ち、現在はスマートフォンの買取・販売を中心としたリユース事業を統括。現場での査定や価格設計に関わる一方、中国をはじめとする国内外のリユース・IT市場の動向にも注目し、信頼性のある情報提供を心がけている。

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