iPhone SE(第2世代)(以下、iPhone SE2と言います)がAppleから発表され、既にAppleオンラインストアや一部家電量販店では4月24日から、ドコモ、auおよびソフトバンクからは5月11日から販売が開始されました。
今まで高騰傾向にあったiPhoneでしたが、iPhone SE2はリーズナブルな価格でありながら高性能であることから、iPhone Xからの機種変更を考えている方も多いのではないかと思います。そこで、iPhone SE2とiPhone Xとを徹底比較するので参考にしてください。
iPhone SE2(第2世代)の、主な性能比較を以下の表に示します。
iPhone X | iPhone SE2 | |
カラー | シルバー スペースグレイ | ホワイト (PRODUCT)RED ブラック |
CPU | A11 Bionic | A13 Bionic |
ディスプレイ | 5.8インチ (Super Retina HD) | 4.7インチ (Retina HD) |
ボディタイプ | ガラスとステンレススチール | ガラスとアルミニウム |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 143.6×70.9×7.7(mm) | 138.4×67.3×7.3(mm) |
重量 | 174(グラム) | 148(グラム) |
背面カメラ | デュアル12MPカメラ (望遠、広角) (5倍デジタルズーム) | シングル12MPカメラ (広角) (5倍ズーム) |
フロントカメラ | 7MP(True Depth HD) | 7MP(Face Time HD) |
認証 | Face ID | Touch ID |
防水防塵 | IP67 (水深1mで30分) | IP67 (水深1mで30分) |
バッテリー | iPhone 7より最大2時間 | iPhone7と同等 |
iPhone SE2は、実はiPhone 8のボディにiPhone 11で使用されているA13 Bionicチップを搭載したものです。そのため、デザインはiPhone 8とほとんど変わりません。 ディスプレイサイズやボディタイプ、カメラなどはiPhone 8と同じ仕様なのです。
iPhone SE2は、iPhone 8と共通のボディを使用しているため、iPhone XやiPhone 11では大きくてちょっと片手では使いづらいと思っている方もiPhone SE2はひとまわり小さいので、片手でもスイスイ使えてしまいます。
気になるカメラですが、iPhone SE2はiPhon 8と同じ仕様のシングルカメラを採用しています。iPhone Xは望遠カメラも採用していてダブルカメラ仕様ですが、普通にポートレートやインスタグラム用の撮影をするのであれば、望遠の用途はあまりないので、この差は小さいと言えるでしょう。
プロセッサチップはiPhone SE2にはiPhone 11と同じA13 Bionicチップが採用されています。iPhone XはA11 Bionicチップですので、よりパワフルな処理が可能となっています。そのため、iPhone Xでは重たいと感じていたアプリでもiPhone SE2ではサクサクと実行されるのではないでしょうか。
ボディサイズや重量は、これまで言ったようにiPhone SE2はiPhone 8と同じ仕様なので、iPhone Xに比べてひとまわり小さく、また軽量になっています。iPhone Xでは胸ポケットに入りずらかったですが、iPhone SE2は、きちんと胸ポケットに入りますよ。
iPhone Xは458ppiのSuper Retina HDディスプレイが採用されていますが、iPhone SE2はiPhone 8と同じ仕様の326ppiのRetina HDディスプレイが採用されています。
仕様だけを見ると差が大きいと感じますが、その差を実際に分かる人はほとんどいないと思います…。それほど、どちらも高精細なディスプレイを持っています。
iPhone XもiPhone SE2もどちらもIP67の防水防塵性能を持っていて、防水は水中1mの深さで30分の防水性能があります。洗顔の時や、入浴中に間違って水中に落としても、大丈夫な防水性能ですね。また、防塵性能は粉塵が中に入らない仕様ですので、砂漠の中に落としても大丈夫ですよ!
認証機能は、iPhone Xが顔認証に対して、iPhone SE2は指紋認証です。どちらが優れているかはなんとも言えませんね。後で言いますが、今は指紋認証の方が楽かも。
ボディサイズは主に何を基準に決めていると思いますか? これはもちろんディスプレイサイズで決められています。ディスプレイサイズが大きくなると何に一番メリットがあるかというと、バッテリーの収容サイズなのです。
CPUやその他のチップは、最新のものでも旧式のものでも、大きく変わることがありません。そのため、ボディサイズが大きくなると最も恩恵を受けるのが、実はバッテリーなのです。iPhone XはボディサイズがiPhone SE2よりひとまわり大きいので、その分大きなバッテリーを収容することができます。
それによって、iPhone SEはiPhone Xよりバッテリーの収容が小さくなってしまうので、iPhone 7を基準にすると、iPhone SE2は同等なのですが、iPhone Xのほうが2時間ほど長くなってしまいます。これはオーディオの連続再生でiPhone SE2が約40時間に対して、iPhone Xが約60時間の差になります。
今まで、それぞれの性能についてiPhone SE2とiPhone Xとを比較してきました。それぞれに優劣はあるのですが、ここでiPhone SE2をオススメする理由について、3点ほど示します。
まず、真っ先にiPhone SE2をオススメする理由は、そのコストパフォーマンスが高いということです。最近のiPhoneは価格がとても高くなってきたのにもかかわらず、iPhone SE2はメモリ64MBで44,800円(税別)です。
メモリ256MBでも60,800円(税別)です。最新のiPhone 11がメモリ64MBで74,800円(税別)と比較しても、約6割の値段で購入することができます。ボディサイズが同じ仕様のiPhone 8の中古品でもメモリ64MBで最低で42,500円ほどですから、そのコストパフォーマンスはすごいことが分かりますね。
コストパフォーマンスを圧倒的にする理由は価格だけではありません。iPhone SE2に採用されているCPUチップが最新のiPhone 11 Proに採用されているA13 Bionicと同じなのです。これは狐の皮をかぶった狼というにふさわしい、iPhoneシリーズの最先端をいくCPU性能を持っているからです。
そのため、安かろう悪かろうというのではなく、これからもメインとして使用し続けていける機種と言えるでしょう。
これはちょっとしたことなんですが、昨今の新型コロナウイルス禍によって、日常的にマスクをしている方は多いと思います。その時、iPhone XやiPhone 11のようなFace ID認証ではことごとく認証できずに、マスクを外したり、認証パスワードを入力したりと手間がかかります。
その点、iPhon SE2で採用されているTouch IDではマスクを外す手間もなく、指をTouch IDに添えるだけでいいのでとても便利です。これは今だけのことかもしれませんが、いつまでこの新型コロナウイルス禍が続くのかわからない現状では、小さなことですが大きなアドバンテージになるのではないでしょうか。
あなたがiPhone SE2がサブ機種として使用するならともかく、メイン機種として使用するなら、今まで使っていたiPhone Xを処分するしかありませんが、これを少しでも高く下取りしたいのは最もだと思います。 そこで、下取り価格がどのくらいなのか示しますので参考にしてください。
Appleのオンラインショップや直営店でiPhone SEを購入するときには、Appleの下取りプログラムを利用できます。iPhone Xを下取りする場合、最大で28,000円の下取り価格となります。
NTTドコモでiPhone SE2を購入する場合、下取りするiPhone XがNTTドコモから購入したのであれば、最大(良品)で33,000円で下取りしてもらえ、iPhone SE2の購入代金から下取り価格が引かれ、実質的に安く購入することができます。
画面に割れが入っていても9,900円、機能不良品でも3,400円で下取りしてもらえます。au KDDIやソフトバンクで購入したiPhone Xでも、良品であれば最大31,000円で下取りしてもらえるのは助かりますね。
au KDDIでiPhone SE2を購入する場合でも下取りをしてもらいます。注意しなければならないのは下取りをした場合、iPhone SE2の購入代金から引かれるのではなく、au WALLETのポイント還元されるということです。
良品であれば、iPhone Xの場合、最大37,950円相当のポイント還元を受けられます。画面割れでも最大11,000円のポイント還元がありますので、NTTドコモより若干お得な感じがしますが、ポイント還元というのがちょっと考えさせられますね。
電源が入らないとか充電できなとか、また他社で購入した機種は下取りができないので注意が必要です。
もちろんソフトバンクでiPhone SE2を購入する場合でも下取りはしてもらえます。良品の場合iPhone Xでは最大24,000円相当、破損品でも7,200円相当ですが、電源が入らないとか、初期化されていないものは下取りができないようです。下取りはPayPayボーナスや購入機種代金の値引きに当てることができます。どちらを選ぶかはお好みですね。
家電量販店での中では、iPhoneの中古を買取り下取りできることで有名な店舗にソフマップがあります。
買取する機種がどこの携帯通信業者で購入したのか、SIMロックされているのか、また、国内SIMフリー機種(Appleで購入した場合など)なのかによって、買取価格が変わりますが、携帯通信業者で購入した場合は最大62,000円、SIMロック解除したものや国内SIMフリーで70,000円程度です。
今までの携帯通信業者より割高ですが、箱がないとか、傷が入っているとか、純正の電源ケーブルでなかったとかだと、買取価格が値引きされますので注意してください。
関西でiPhoneを買取してくれる有名店に買取コムがあります。iPhone Xの中古で最大32,000円、SIMロック解除品(中古)で39,000円で買取してもらえます。ただし、外装の傷やガラス欠け、画面割れがあれば買取価格が下がります。
全国的にiPhoneなどのスマホを買取してくれる有名店にリンクサスモバイルがあります。iPhone Xの中古品(良品)で最大43,000円で買取してもらえます。もちろん、初期化をしていないとか、傷があるとかで査定額は下がりますが、結構高く買取してくれるお店だと思います。
今、iPhone Xを使用されている方々で、特に最近はマスクをしていることが多いのでFace IDは面倒くさいな、と思っているならば、iPhone SE2への買い替えをオススメします。
下取りなどを使うと、思ったより安く、最新のCPUを持った機種にすることができます。とにかく、iPhone SE2のコストパフォーマンスは半端なくいいので、この機会を逃すことはないと思います。 本記事を参考にして、しっかりと考えてください。