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ネットワーク利用制限という言葉をご存知でしょうか?
TwitterやSNSを覗いてみると、たまにこんなことをつぶやいている人を見かけます。
スマホ端末のネットワーク利用制限って、支払い終わってからどれくらいで解除されるんだろ。調べたら意見が超まちまちでわからんちんヽ(°∀。)ノ
— アルス (@arusu10DQ) November 26, 2019
恐らく、利用制限というキーワードに反応した皆さんは、動画や音楽あるいゲームの遊び過ぎによる通信速度の制限と勘違いした人もいるのではないでしょうか。
しかし、Twitterのつぶやき内容をよく見てみると、毎月課せられる速度制限とは何だか違う様子であることが分かります。
もしかしたら「何となく聞いたような覚えはあるけど、細かいことはよく分からない」というボンヤリした方もいるかもしれません。
そこで本記事では、知っておかないと実は怖いネックワーク利用制限について紹介していこうと思います。
Contents
先に結論から説明すると、ネットワーク利用制限とは、不正に入手・契約された携帯電話に掛けられた制限のことを言います。
キャリアや通信サービスを提供する会社が、毎月の通信容量に応じて速度制限行うような携帯電話を使う上で制約された制限の一種です。
しかし、こちらのネットワーク利用制限は回線速度が低下する速度制限とは違って、端末の通信そのものが行えない技術的な措置になります。
例えば、契約時に定められている特定の条件に違反するような場合において、キャリアが意図的に端末の通信機能に制限をかけてしまい一切の通信が行えなくなる状態のことです。
世界的に見ても日本という国は携帯電話の不正利用対策が非常に厳重な国なのです。
これは総務省がガイドラインで設けている通り近年多発していた高齢者を狙った「振り込め詐欺」等の犯罪利用を未然に防ぐため携帯電話各社へ様々な対策を義務付けているのです。
携帯電話には1台ごとに割り当てられている固有の製造番号が存在しており、端末がSIMカードを介して大規模なデータサーバーと連帯することで、その携帯電話の利用状況を管理しています。
犯罪利用を防ぐため、
といったことが挙げられます。他にも契約者の氏名・住所・生年月日などの個人情報を虚偽申告で契約した場合も当然対象とされます。
また、虚偽申告や偽造書類の影響で契約先の通信会社の社会的信用といった企業の損失が発生した場合は、告訴されたり多額の賠償請求など法的措置が発生する可能性があるかもしれません。
それでは仮にネットワーク利用制限がかけられてしまった場合、どのような影響が起こるのでしょうか?
簡潔に一言で説明してしまうと、モバイルネットワークなどSIMカードを介したネットワークサービスは全て利用することができません。
上記で挙げている機能は利用ができなくなります。また、ネットワーク利用制限がかかっている端末は、SIMカードを入れ替えても通信・通話を行うことができません。
端末固有の製造番号に制限をかけるため、SIMカードが変わってもその端末の特定は可能だからです。言うなれば端末が「ブラックリスト」に登録されたということになります。
更に各携帯会社の方針として、一度ネットワーク利用制限がかかった端末はロックの解除をしないというの基本的な方針のようです。
残念ながら最近では、ネットワーク制限がかかった携帯電話を中古販売する携帯電話ショップも多く、オークションでも説明書きに書かず売り逃げしてしまうユーザーもいます。
特に中古市場で携帯電話を購入する場合には、販売されている端末にネットワーク利用制限に掛かっていないか十分に注意しておく必要があります。
また、万が一携帯電話が盗難にあった場合は契約先の店舗や支店に行くことで、逆にネットワーク利用制限をかけることができます。
リスクばかり見られがちな制限機能ですが、あくまでも個人情報の流出や犯罪などへの不正利用、第三者の利用を防ぐための機能であることを理解しておくと、トラブルに遭った際にスムーズな対応ができます。
インターネットオークション等で、中古品のiPhoneシリーズ・Androidスマートフォンを格安で落札した場合、まずはネットワークに利用制限がかけられている端末なのかを判断する必要がありそうです。
そのためには、最初に端末固有の製造番号(IMEI番号)を調べることから始まります。
「設定」→「一般」→「情報」→「IMEI」
◆ Androidスマートフォン/ケータイ
① 電話を掛ける方法と同じ手順で「*#06#」と入力 ※ 一部携帯電話は例外あり
② 設定画面から確認する
「設定」→「端末情報」→「端末の状況」→「IMEI」
docomoの公式ホームページからインターネット利用制限の確認をする場合、下記のURLからアクセスすることができます。
ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト|ntt docomo
① URLを開きます。
② 以下の画面に遷移します。「次へ」をクリックします。
③ ■製造番号の欄に先程調べた「IMEI」を入力します。
④ 最後に■画像認証の数字を入力し「確認する」を押して確認します。
auの公式ホームページからインターネット利用制限の確認をする場合、下記のURLからアクセスすることができます。
① URLを開きます
② 以下の画面に遷移します。
③ 製造番号を入力し「次へ」をクリックします。
SoftBankの公式ホームページからインターネット利用制限の確認をする場合、下記のURLからアクセスすることができます。
① URLを開きます
② 以下の画面に遷移します。
③ 製造番号を入力し「次へ」をクリックします。
ネットワーク利用制限の判定結果には【○】と【✕】以外にも【△】や【−(ハイフン)】があります。
端末の購入直後などは情報が反映されていないという場合もあるようです。
その場合の判定結果は【−(ハイフン)】となり記号が表示がされませんので、少し時間を置いてからもう一度確認をしてみるといいでしょう。
ガラケーなどの古い端末の中には、ネットワーク利用制限の制度が設けられていない機種もあり、そういった機種の場合は判定が表示されません。
判定結果が○となった端末は通常通りの使用が可能です。その場合何も心配する必要がありません。残念ながら✕という結果が出た場合には携帯電話としての機能が使えません。
それでは【△】という判定が出た場合には普段通りの使用が可能なのでしょうか?大きくメリットとデメリットの二つで分けてみます。
△判定の場合は今後〇・✕のどちらになる可能性があります。
△判定の端末は所謂「訳アリ」の商品として、最新の端末や人気の機種でも比較的安価で購入することができます。Twitterでもスマートフォン中古品販売業者が宣伝のツイートをしていることが多いです。
「今は」問題なく利用できますが、後の判定結果が✕変わる可能性も孕んでいるのでリスクもあります。
Wi-Fiを介した利用は可能ですが、SIMカードを介するモバイル回線では利用できません。
いかがでしたでしょうか?今回は『ネットワーク利用制限』についてお届けしました。
あまり聞きなれない制限機能ですが、中古端末の購入時には知っていた方が良い情報だったと思います。
特に個人間取引が多いオークションでは、商品情報に明記しない悪質なユーザーもいるので注意しておくべきです。
仮に明記されている場合でも購入は完全に自己責任になります。買い物で失敗しないためにも、日頃から細かい情報には目配りしておくことが大事ではないでしょうか?
今後もスマホペディアでは皆さんのお役に立てるような情報を更新していきます。是非、楽しいガジェットライフを!