iPhoneを売る時にすること|順番と当日必要なもの

iPhoneを売る時にすること|順番と当日必要なもの
2026.8.26

iPhoneを売ると決めたら、やることはデータの処理、身分の準備、売り先の決定の3つに分かれます。順番も決まっていて、売り先を決める前にデータを消すと、査定に必要な情報まで確認できなくなります。Appleは売却前の手順として、バックアップ、情報の転送、「部品と修理の履歴」の確認、個人情報の削除の4段を示しています〔Apple公式・2026年6月更新〕。

この記事では、売ると決めてから入金までを時系列で追いかけます。初期化やサインアウトの操作手順そのものはiPhoneを売る前にやること7つで詳しく扱っているため、ここでは前後の判断と当日の準備に重心を置きました。

売ると決めてから入金までの早見表

iPhoneを売ると決めてから入金までにすることの早見表
作業の中身より、順番のほうが効く

売却の作業は、思い立った日に全部やるものではありません。調べる工程と、消す工程と、渡す工程は日を分けたほうが安全です。消してしまうと元に戻せない情報があるためです。

時期 やること 目的 飛ばすとどうなるか
決めた日 残債とネットワーク利用制限を確認 売れる端末かを先に判定する 査定の当日に判定が「×」と分かり出直しになる
「部品と修理の履歴」を確認 非正規修理の有無を把握する 下取りで受付が止まる場合がある
前日まで 売り先を決める 買取か下取りかで準備が変わる 消したあとに条件が違うと分かる
バックアップと機種変更 データを新しい端末へ移す 写真やトーク履歴を失いかねない
サインアウトと消去 アクティベーションロックを外す 受付不可になる事業者がある
当日 本人確認書類を持参 古物営業法の確認に対応する 買取そのものが成立しない
SIMを抜き、トレイを戻す 回線と端末を切り離す SIMは返却されないことがある

この表で最初の2行が上にあるのには理由があります。残債と修理履歴は、消去したあとでは端末から読み取れなくなります。売れるかどうかの判定材料が先に消えてしまう、という順番の事故がいちばん多い失敗です。

順番を間違えると起きる4つのこと

iPhoneを売るときに順番を間違えると起きる4つのこと
作業そのものより、順番でつまずく

売却でつまずく人の多くは、作業を間違えたのではなく順番を間違えています。「とりあえず初期化しておこう」が、いちばん危ない出だしです。

  • まず初期化しておけば、あとは持っていくだけ
    消したあとでは確認できない情報があります。「部品と修理の履歴」、IMEI、契約情報はいずれも端末の設定画面から読み取るものです。Appleは下取り前に「『部品と修理の履歴』に『修理を完了』というメッセージが表示されているか確認します」と手順に入れており、表示がある場合は修理を完了しないと下取りに出せないとしています
  • 初期化するとアクティベーションロックが残るらしい
    残りません。Appleは「iPhoneやiPadを消去すると、『[デバイス]を探す』とアクティベーションロックはオフになります」と明記しています。止まるのは、消去の途中で認証が通らずに中断した端末です。Apple Watchだけは結論が逆で、消去してもロックは解除されず、先にペアリング解除が必要になります
  • 売り先はあとで決めればいい
    先に決めたほうが手戻りが減ります。ソフトバンクは申込みできない条件に「初期化されていない(各種ロックが解除されていない、SIMカードが取り出せない)」を挙げ、ドコモは受付不可品の例に「初期化されていない」「各種ロックが解除されていない」を挙げています。求められる状態が事業者ごとに違うため、決めてから作業する方が確実です
  • 身分証は、その場で見せられれば何でもいい
    古物営業法で確認が義務づけられています。同法第15条は「古物商は、古物を買い受け、若しくは交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けようとするときは、相手方の真偽を確認するため」の措置をとらなければならないとし、その一つに「相手方の住所、氏名、職業及び年齢を確認すること」を挙げています〔e-Gov法令検索〕。店の都合ではなく法律の要求です

4つのうち、取り返しがつきにくいのは1つめです。消去が終わった端末は初期設定の画面に戻るため、そこから修理履歴や契約情報を読み出すことはできません。調べるのは消す前、というだけで事故の大半は防げます

iPhone 買取価格の目安

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消す前に確かめておく3つの情報

iPhoneを消す前に確かめておく残債・利用制限・修理履歴の3つ
売れるかどうかは、消す前に決まっている

売却の可否に効くのは、本体の見た目より契約と履歴です。この3つは端末を消してしまうと手元で確認できなくなります

  • 分割払いの残債
    残っていても売却自体はできますが、支払い義務は元の契約者に残ります。auは「下取り対象機種に分割支払いの残高がある場合は引き続きお支払いいただきます」、ドコモも「下取り申込機種などに分割払いの未払い残高がある場合は、継続してお支払いいただきます」としています
  • ネットワーク利用制限の判定
    IMEIを入力すると各社の照会ページで判定を確認できます。判定が「×」の場合は買取が難しくなります。auは他社からの乗りかえで下取りできない例に「ネットワーク利用制限(不正契約・不正取得端末利用制限)されている端末」を挙げ、ドコモは受付不可品の例に「ネットワーク利用制限がかかっている」を挙げています
  • 部品と修理の履歴
    Appleは「部品の横に『修理を完了』と表示されている場合は、デバイスを下取りに出す前に修理を完了する必要があります」としています。auも「バッテリーが純正品ではない」「リアカバーが純正では無い」端末に破損品価格を適用するとしています

ネットワーク利用制限の照会先

判定が「△」でも、売却できないわけではありません。ドコモは2016年6月以降、分割払い期間中の端末を「△」と表示する運用を告知しています。ただし△になるのは分割払い中の端末だけではありません。新規購入後の調査期間中も△と表示されるため、分割で買っていない端末が△になることもあります。△は今後制限がかかる可能性がある状態を示すもので、それ自体が危険信号というわけではありません。残債がある端末の扱いは残債ありiPhoneの買取で整理しています。

売り先を決める(買取・下取り・フリマ)

iPhoneの売り先を買取・下取り・フリマから決める判断軸
金額より先に、引き返せる範囲で選ぶ

売り先は3種類あります。判断の軸は金額だけではありません。渡したあとに引き返せるかどうかが、いちばん大きい差です。

売り先 金額が決まるとき 引き返せる範囲 向いている状況
買取店 査定後に提示される 金額を見てから断れる 買い替え先を決めていない/状態に自信がない
下取り 申込み時の条件を基準に、査定結果で決まる 渡したあとは原則戻せない 同じ窓口で新しい端末を買う/状態が良い
フリマ 売れたときに確定する 出品は取り消せるが、売却後の責任が残る 時間をかけられる/説明責任を負える

下取りの「戻せなさ」は、各社の規約に明記されています。ソフトバンクは「下取り申し込み後のキャンセルおよび対象機種の返還を請求することはできません」、ドコモは「下取り申込み受付後の機種やアクセサリーの返却はお受けできません」としています。auも端末回収後は返却できないとしたうえで、検品結果に納得できない場合は回収キット同封の申込書で申し出た場合に限り返却するとしています。

フリマは金額の上限が高くなる一方、売ったあとの責任が出品者に残ります。赤ロム化や動作不良の申告漏れが後から問題になるためです。詳しくはiPhoneをメルカリで売る条件に整理しました。買取店の選び方はiPhoneを売るならどこ?iPhone・スマホ買取ランキングの見方が参考になります。

売る前日までにやること

iPhoneを売る前日までにやること7ステップ
消去は最後。それまでは戻れる

データの処理は、順番どおりに進めれば1時間かかりません。消去だけは最後に置いてください。Appleの手順では、消去の前にペアリング解除とサインアウトが並んでいます。

  1. デバイスをバックアップする
  2. クイックスタートなどで新しいデバイスに情報を転送する
  3. Apple WatchをiPhoneとペアリングしている場合は、Apple Watchのペアリングを解除する
  4. AppleCareプランに加入している場合は、解約するか新しい持ち主に移行する
  5. iCloud、iTunes、App Storeからサインアウトする
  6. 他社製の携帯電話に切り替える場合は、iMessageの登録を解除する
  7. 「一般」から「転送または[デバイス]をリセット」に進み、「すべてのコンテンツと設定を消去」する

この7ステップは、Appleが「古いデバイスから個人情報を削除する」として示している内容そのものです。各操作の画面と分岐はiPhoneを売る前にやること7つで扱っています。iOS 26以降とiOS 18以前でサインアウトの画面が変わるため、バージョンによる違いはそちらを確認してください。

eSIMと物理SIMの扱い

Appleは「eSIMを搭載したデバイスを売却する場合は、デバイスとeSIMプロファイルを消去するかどうかを確認する画面で、消去する選択肢を選んでください」としています。物理SIMは抜き、トレイは本体に戻します。ドコモは「SIMトレイが不足、または損傷している」を機能不良品の例に挙げているためです。ソフトバンクも「下取り前に対象機種で利用されていたアプリケーションやサービス(特にeSIM契約や、Apple Watch モバイル通信サービスなど)は、お客さまご自身にて解約・引き継ぎ・対象機種からの削除などのお手続きを実施されることを推奨します」としています。

マイナンバーカードの機能を入れている場合

スマホ用電子証明書を利用している端末には、追加の手続きがあります。auは「現在お使いの端末でスマホ用電子証明書をご利用になっている場合は、端末をお送りいただく前にご自身で失効手続をしていただく必要があります」「端末を初期化する前にマイナポータルアプリのマイページから必要な手続きを行ってください」と案内しています。初期化してからでは間に合いません

当日に必要なものと、出したあとに起きること

iPhoneを売る当日に必要なものと出したあとに起きること
持ち物は少ない。ただし1つでも欠けると成立しない

当日に必要なものは多くありません。ただし本人確認書類だけは、無いと取引そのものが成立しません。古物営業法が古物商に確認を義務づけているためです。

  • 本人確認書類
    運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど。氏名・住所・生年月日が確認できるものを用意します。宅配買取では画像の提出を求められます
  • 売却する端末(本体のみ)
    ケース、フィルム、リングは外しておきます。SIMカードは抜き、トレイは本体に戻します
  • 付属品(あれば)
    買取では加点になる場合があります。一方でエディオンのように「外箱や付属品の有無によって買取価格が下がることはありません」と明示している店もあり、扱いは店ごとに違います
  • 振込先の情報(宅配買取の場合)
    口座名義は本人のものを用意します。名義が違うと入金が止まります

未成年が売る場合

保護者の関与が必要です。auは「ご契約者が未成年の場合、下取りには保護者・親権者の同伴または同意書が必要です」とし、ソフトバンクも同様の運用を示しています。買取店でも同意書や同伴を求められることが一般的です。本人の身分証だけでは進みません

出したあとに起きうること

買取では、査定額を見てから断れます。エディオンは「買取査定結果後にキャンセルすることは可能ですが、買取成立後(お支払い後)のキャンセル及び商品返却は致しかねます」としています。断れる期限は、支払いの前までです。宅配買取では、送ったあとに金額の再提示が届く場合があります。そこで断れば返送されるのが一般的ですが、返送料の扱いは店ごとに違うため、申込みの前に確認しておくと安全です。買取全体の流れはスマホ買取の流れにまとめています。

iPhoneの査定【リンクサス買取】

iPhoneを売る時の査定ならリンクサス買取
断れる状態で金額を1つ持っておく

売り先を決めきれないうちは、断れる窓口で金額を1つ取っておくのが実際的です。買取は査定額を見てから判断できるため、下取りやフリマと比べる材料になります。リンクサス買取では、iPhone・Android・iPad・タブレットに加えて、画面が割れた端末や動作しない端末も査定の対象としています。査定は無料で、店頭買取と宅配買取のどちらにも対応しています。

監修:リンクサスモバイル事業部長 浜野哲也

「初期化してきました」とお持ちいただくのですが、こちらとしては消す前に一度ご相談いただけると助かります。修理歴や契約の状態は、消したあとの端末からは読めなくなってしまうんです。それと、身分証は本当に必須です。法律で確認するよう定められていますので、お忘れだとその日は査定額をお伝えするところまでになります。あとは順番ですね。バックアップ、Apple Watchのペアリング解除、サインアウト、消去。この順で進めていただければ、まず失敗しません。Apple Watchをお使いの方は、iPhoneより先にWatchを外していただくのを忘れないでください。あちらは消しただけではロックが外れませんので。

相場は新しい機種が出るたびに動きます。使わないと決めたら、早めに査定に出すのが得策です。買い替え先を中古で考えている場合は、中古iPhoneの在庫もあわせて見ておくと選択肢が広がります。

まとめ|消すのは、最後でいい

iPhoneを売るときは、調べる、決める、消す、渡すの順で進めます。決めた日に確認するのは、分割払いの残債、ネットワーク利用制限の判定、そして「部品と修理の履歴」の3つです。Appleは「部品の横に『修理を完了』と表示されている場合は、デバイスを下取りに出す前に修理を完了する必要があります」としています。この3つはいずれも、消去したあとの端末からは読み取れません

売り先が決まったら、バックアップ、情報の転送、Apple Watchのペアリング解除、AppleCareの処理、サインアウト、iMessageの登録解除、そして「すべてのコンテンツと設定を消去」の順で進めます。消去が完了すれば「探す」とアクティベーションロックはオフになります。当日は本人確認書類を持参してください。古物営業法第15条が古物商に相手方の確認を義務づけているため、これが無いと取引が成立しません。操作画面ごとの手順はiPhoneを売る前にやること7つで確認できます。

iPhoneを売る時によくある質問

iPhoneを売る時、最初にすることは何ですか?

初期化ではなく確認です。分割払いの残債、ネットワーク利用制限の判定、そしてAppleの「部品と修理の履歴」の3つを先に確かめてください。Appleは下取り前の手順として「『部品と修理の履歴』に『修理を完了』というメッセージが表示されているか確認します」を挙げ、表示がある場合は修理を完了しないと下取りに出せないとしています。これらはいずれも、消去したあとの端末からは読み取れません。

初期化するとアクティベーションロックが残ると聞きましたが、本当ですか?

残りません。Appleは「iPhoneやiPadを消去すると、『[デバイス]を探す』とアクティベーションロックはオフになります」と明記しています。止まるのは、消去が完了していない端末や、認証の途中で中断した端末です。ただしApple Watchは結論が逆で、すべてのコンテンツと設定を消去してもアクティベーションロックは解除されず、先にiPhoneとのペアリングを解除する必要があります。

売る前にやることを、正しい順番で教えてください。

Appleが示す順番は次のとおりです。デバイスをバックアップする、新しいデバイスに情報を転送する、Apple WatchをiPhoneとペアリングしている場合はペアリングを解除する、AppleCareプランを解約または新しい持ち主に移行する、iCloud・iTunes・App Storeからサインアウトする、他社製の携帯電話に切り替える場合はiMessageの登録を解除する、そして「一般」から「転送またはリセット」に進んで「すべてのコンテンツと設定を消去」する。消去は最後です。

売る当日に必要なものは何ですか?

本人確認書類、端末本体、そして宅配買取なら振込先の情報です。古物営業法第15条は「古物商は、古物を買い受け、若しくは交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けようとするときは、相手方の真偽を確認するため」の措置をとらなければならないとし、その一つに「相手方の住所、氏名、職業及び年齢を確認すること」を挙げています。身分証がないと取引そのものが成立しません。

SIMカードとトレイはどうすればいいですか?

SIMカードは抜き、トレイは本体に戻してください。ドコモは「SIMトレイが不足、または損傷している」を機能不良品の例に挙げ、ソフトバンクは「SIMカードが取り出せない」を申込みできない条件に挙げています。eSIMを使っている場合、Appleは「eSIMを搭載したデバイスを売却する場合は、デバイスとeSIMプロファイルを消去するかどうかを確認する画面で、消去する選択肢を選んでください」としています。

残債が残っているiPhoneでも売れますか?

売れます。ただし支払い義務は元の契約者に残ります。auは「下取り対象機種に分割支払いの残高がある場合は引き続きお支払いいただきます」、ドコモも「下取り申込機種などに分割払いの未払い残高がある場合は、継続してお支払いいただきます」としています。支払いが滞るとネットワーク利用制限がかかる可能性があるため、売却後も支払いを続ける前提で判断してください。

マイナンバーカードの機能をiPhoneに入れています。何か手続きが要りますか?

初期化の前に失効手続きが必要です。auは「現在お使いの端末でスマホ用電子証明書をご利用になっている場合は、端末をお送りいただく前にご自身で失効手続をしていただく必要があります」「端末を初期化する前にマイナポータルアプリのマイページから必要な手続きを行ってください」と案内しています。初期化してからでは手続きができなくなります。

買取に出したあと、金額に納得できなければ断れますか?

支払いの前までなら断れるのが一般的です。エディオンは「買取査定結果後にキャンセルすることは可能ですが、買取成立後(お支払い後)のキャンセル及び商品返却は致しかねます」としています。一方で下取りは扱いが違い、ソフトバンクは「下取り申し込み後のキャンセルおよび対象機種の返還を請求することはできません」としています。リンクサス買取では査定は無料で、店頭買取と宅配買取のどちらにも対応しています。

最終更新:(リンクサスモバイル事業部長 浜野哲也 監修・2026年8月時点)。本文で引用したApple・ドコモ・au・ソフトバンク・エディオンの記載および古物営業法の条文は、いずれも2026年8月時点の公式掲載内容です。iOSの画面名称・手順は、OSのバージョンや機種により表記が変わる場合があります。買取・下取りの受付条件は変更されることがあり、買取店の受付条件は店ごとに差があるため、依頼前に各社の公式ページでご確認ください。

監修者
監修者情報
浜野哲也
リンクサスモバイル事業部長
通信業界での法人営業や、スマートフォン部品の専門商社で副社長を務めた経験を持ち、現在はスマートフォンの買取・販売を中心としたリユース事業を統括。現場での査定や価格設計に関わる一方、中国をはじめとする国内外のリユース・IT市場の動向にも注目し、信頼性のある情報提供を心がけている。

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