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Apple社の初代iPhoneが発表されたのは2007年の1月。初代iPhoneの発表から15年という月日が流れました。現在では、iPhone13シリーズまで発売されています。
そんなiPhoneは、世界的に見てもスマートフォンシェアの半数近くを持つiPhoneシリーズへと成長を遂げています。
日本で初めてリリースされた頃のiPhone『iPhone 3G』(第2世代モデル)が国内市場に出回った当初は、とても厳しい評価を貰っていました。
それでも革新的なデザイン性とユーザーインターフェースに優れたAppleの製品は、時代と共に広く確実に普及し、大勢のファンを獲得してきた時代背景があります。
今回はそんな『世界中で愛されているiPhoneシリーズ』 の歴史に歩み寄っていきます。
Contents
2007年に初代iPhoneがリリースされましたが、それより数年前にiPhoneの歴史は”コードネーム:Project Purple(プロジェクトパープル)”としてまだ産声すら上げていませんでした。
しかし確実に、iphoneの原点となるプロジェクトとして、元Appleの最高デザイン責任者であるJony Ive(ジョニー・アイブ)氏を中心として始動しました。
iphoneの歴史を知る上で、この” Project Purple(プロジェクトパープル)” が携帯電話の在り方、スマートフォン(スマホ)の未来を決定づける大きな歴史的な転換点でもあるため詳しく掘り下げてご紹介したいと思います。
iPhone誕生の起源は、Apple内で計画されたMac、パソコン、コミュニケーションの革命というコンセプトに端を発しました。
そう2003年といえば、windows(ウインドウズ)OSはXP全盛期。ウェブブラウザは、Internet Explorer(インターネット エクスプローラー)全盛期で、今我々が利用するGoogle Chrome(グーグルクロム)はまだ誕生すらしていませんでした。
※ Google Chrome(グーグルクロム)は 、2008年に誕生。
2003年に始まった” Project Purple(プロジェクトパープル)” は、当時の業界関係者からすれば奇想天外で突拍子もありませんでした。
また壮大どころか実現不可能にも見える技術的な部分では、凄いインパクトがあるプロジェクトはこうやってiPhone誕生の約5年も前にひっそりとスタートされました。
iPhoneプロトタイプの原型とされる『035』が一部に知られたのもちょうど2003年でした。
ipodの売れ行き・販売台数が順調ではあったものの、ipodと携帯をもつユーザーが将来的にipodの音楽が携帯と一体型になることは間違いないと考えていたApple幹部たちは、「035」 ” Project Purple(プロジェクトパープル)” を進めたけども結果としてこのときはプロジェクトが一旦クローズしました。
「1000曲をポケットに」をコンセプトに、Appleの元CEOであるスティーブ・ジョブズ氏が、2001年10月23日iPodを発表し、それから17年後である2018年には約4億台以上が売れる驚異的な大ヒットとなりました。
若者や音楽好きにとっては欠かせないアイテムとなりました。
これは、2005年にリリースされたiPod miniの発表の際の動画です。スティーブ・ジョブズ氏の愛用リーバイスのデニムのポケットから颯爽と取り出すシーンは、ガジェット好きな方から見れば、現代版ドラえもんポケットに見えたかもしれません。
そしてこのプレゼンテーションを行ったスティーブ・ジョブズ氏もまたドラえもんを意識していたかもしれません。
しかし、世界にこれだけのインパクトを与える人・企業は凄いもので、既にリリース時にはスティーブ・ジョブズ氏の頭のなかにはiPodの人気は限定的なものであるということを予見していたようです。
そして、これがまた ” Project Purple(プロジェクトパープル)”であり、iPhoneのプロトタイプである「035」の開発につながったのです。
Appleのスピード感はすごく、2001年のiPodのリリース。
2003年のiPhoneプロトタイプの開発などから1年弱で、MOTOROLA(モトローラ)社と提携しRokr E1と呼ばれる「iTunes電話」をリリースしました。
市場、業界の常識を覆ししその価値を再定義するつもりでリリースされましたが、実際には100曲程度しか保存できずipodの代替製品とはなりえず非常に酷評を受けることになります。
2010年に開催されたAll Things Dカンファレンスで、iPhoneのアイデアが生まれた瞬間について語るApple元CEOスティーブ・ジョブズ氏。
「秘密をお話しします。それはタブレットから始まりました。ガラスディスプレイ、指で入力できるマルチタッチディスプレイについて考えていました。私はそれについて人々に尋ねました。
そして、6か月後、彼らはこの素晴らしいディスプレイで戻ってきました。そして、私たちの本当に素晴らしいUIの人の一人にそれを渡しました。彼はスクロール機能やその他のものを手に入れました。
私は「これで電話を作れます!」と思った。そこで、タブレットを脇に置き、iPhoneで作業を始めました。」
2003年に一度クローズした” Project Purple(プロジェクトパープル)” ですが、2006年にプロジェクトが再開し、無事iPhoneの原型ともいえる本当のプロトタイプが完成します。
2006年の春にプロトタイプデザインが完成したとき、彼らのハードワークは2007年の初代『iPhone』のリリースから間違いなく大成功だと言えます。
当時を回顧して、アップルの前iOS担当上級副社長であるスコット・フォーストール (Scott Forstall) 氏はこのように語っています。
「寮のように、人々はいつもそこにいました。ピザのような匂いがしました。実際、パープルドームの正面玄関に「ファイトクラブ」と書かれたサインを掲示しました。そのプロジェクトの最初のルールは、ドアの外で話さないことでした。
Scott Forstall – AppleのiOS上級副社長
そして、2006年にはプロトタイプと同時にiPhoneの特許出願も同時に行われました。
引用元: patentlyapple.com
初代iPhoneが発表されたのは、2007年1月9日開催のApple製品お披露目会「Mac world Conference & Expo 2007」というイベントでした。
このイベント自体は1985年にアメリカ・サンフランシスコにて初めて開催され、以降は東京やニューヨークでも開催される恒例行事となっています。
2007年当時、AppleのCEOを努めていた共同設立者のスティーブ・ジョブズは、このステージで『iPhone』を発表しました。また、『Apple TV』の発表と社名を”Apple Computer, Inc.”から”Apple Inc.”のシンプルなものに変更するという、Apple社の歴史を突き動かしたような発表会となりました。
引用:Wikipedia
スティーブ・ジョブスは初代iPhoneに”1時間近く”の時間を掛けたプレゼンテーションを行い、同社のデジタルオーディオプレーヤー『iPod』にインターネット閲覧機能、携帯電話機能、電子メール機能を持たせた”次世代型携帯電話”を思わせる端末としてあらゆるシーンで活躍する特徴を絶賛しました。
当時、端末にタッチパネルを採用している製品の多くは、1箇所への反応をする事しかができない製品が多かったにも関わらず、iPhoneは”マルチタッチ”と呼ばれる技術を採用したことで、”ピンチ・トゥ・ズーム”といった多くの直感的な操作を可能としていました。
この技術では、複数の指を認識した画面の拡大・縮小といったバリエーションに富んだ操作が当時話題を集め、Apple社が発表した「iPhoneは革新なデバイス」であることへの証明にもなったのでした。
2007年のこのイベントは、今でもスティーブ・ジョブスとiPhoneシリーズを語る上では欠かせない伝説的なものになっています。
引用:Apple
初代iPhoneがリリースされてから、実に1年後の2008年の7月11日に発売された『iPhone 3G』(第2世代モデル)では、名前の由来通り”3Gネットワーク”に対応し、高速通信を筆頭にインターネット機能の大幅なアップグレードが施されていました。更に、初代iPhoneに比べてプライスダウンを図ったのも大きい変化だったでしょう。
また、iPhoneお馴染みの「App Store」の登場は、ソフトウェアの開発会社にとっても大きなイノベーションをもたらしたと言えます。App Storeは世界中にあるソフト開発会社のアプリケーションが登録されているため、実施的にiPhoneでできることが爆発的に広がった要因にもなりました。
現在までに養われてきたスマートフォンのビジネスモデルとして、確実に定着していったケースにあたり、当時はIT産業に一層ソフトウェア開発者のニーズを加速させた画期的なサービスでもありました。
引用:Apple
iPhone 3G発売の翌年、2009年6月8日にはサンフランシスコの複合展示施設モスコーニ・センターで後継機種の『iPhone 3GS』を発表しました。第3世代のモデルは前モデルで不足していたパフォーマンスを大幅に改善していました。
特にこのモデルで採用されているプロセッサーは、前機種の”2倍早い”ローディング速度を実現しており、iPhone 3GS(S=Speed)の名前に恥じない端末になっていました。
そしてボイスコントロールといった今では当たり前の機能もiPhone 3GSから備わった機能だったのです。
このモデルは前2モデルの欠点を補うスペックを持ち合わせていたこともあって、発売から約1週間で100万台を売り上げる快挙になりました。端末の評判も概ね好評なレビューが多く、世間に”iPhone”の名前を更に知らしめる大躍進となったのでした。
引用:Apple
iPhone 4は、2010年6月7日開催のWWDC(Worldwide Developers Conference)2010にて発表された第4世代のモデルです。
昨年発売のiPhone 3GSの販売数や日本国内におけるメディアの大体的な報道などが起因し、同年6月24日に発売された際には多くのファンが買い求める製品になりました。
iPhone 4ではより平面的なデザイン性になり、iPhone本体の筐体部分の”アップルロゴ”にクローム処理を施したりと、シンプルながらもApple社の拘りを感じられるデザインになりました。
このモデルから採用され始めた『Retinaディスプレイ』は、以降のiPhoneのシリーズではアイデンティティになり得るセールスポイントになっています。
この高精細なディスプレイの美しさは多くのガジェットマニアやアップルファンを虜にしました。
そして本体のディスプレイ正面に搭載された”ビデオ通話(Facetime)”用のフロントカメラの存在はとても大きく、海外では「Skype」などのポピュラーなビデオ通話が普及していたこともあり、ビジネスにおける優秀な端末としてのシェアも伸ばしていくようになっていきました。
引用:Apple
iPhone4のマイナーチェンジ的なモデルに見られがちなiPhone 4Sは、正真正銘の第5世代後継機種モデルです。音声AIアシスタントとして有名な『Siri』はiPhone 4Sから初めて実装されました。
また、iPhone 3GSの”S”はSpeedのSでしたが、今回のiPhone 4SではSiriの”S”という意味合いになっていました。外見上での変化はiPhone 4とほぼ変わらないiPhone 4Sですが、内蔵プロセッサーの進化はグラフィック処理に大きな変化を及ぼすことになったのです。
プレゼンテーションで、前モデルと比較した際の速度は最大でiPhone 4の”7倍”にもなると発表され、携帯電話ゲームアプリの表現に莫大な貢献を果たしました。
さらに、携帯電話大手キャリアの“au”がiPhoneシリーズの取り扱いを始めた、ことで爆発的な普及率を誇るようになっていきました。
ですが、iPhone 4Sに大きな視覚的変化やイノベーションを求めていたファンからは「期待外れだ」といった声も挙がっていました。
それでもなお、iPhone 4Sのセールスやレビューに関しては比較的好評なものが多く、iPhone 4Sは発売から3日間で400万台を売り上げる記録的なセールスになったのです。
しかし、Appleにとって良いことだらけではありませんでした。Appleの顔でもあり、設立者でもあったスティーブ・ジョブスがiPhone 4Sが発表された翌日の2011年10月5日に、この世を他界していたという報道が全世界を駆け巡ることになりました。iPhone 4Sは、実施的にスティーブ・ジョブスが関わった最後のiPhoneになりました。
Appleからスティーブ・ジョブスがいなくなったことで、以降のiPhoneシリーズでは徐々に変化を見せ始めます。この変化はAppleの目指そうとしたものなのかは分かりませんが、製品ラインナップが次第に増えていく要因になっていくのでした。
引用:Apple
シリーズ第6世代目『iPhone 5』は2012年9月12日、サンフランシスコのイエルパ・ブエナ芸術センターで発表されました。iPhone 5では次世代通信技術であるLTE(Long Term Evolution)に対応しました。
また、SIMカードもnanoSIMを採用し始め、グラフィック性能やカメラなどのパフォーマンスが上昇しました。
前モデルiPhone 4Sの評判もあって、iPhone 5は予約が開始してから24時間で200万台を突破する予約数を集めました。これはAppleにとっても史上最速の記録となった事でした。
また、販売から3日目にして500万台を超えるセールスを叩き出し、Appleへの強い依存性とiPhoneシリーズ製品の魅力を世間体の存分に誇示したことにもなったのです。
一方で、iPhone 5が国内大手キャリアの”au”と”SoftBank”の二社に、LTEサービスやテザリング機能といった通信サービスを大きく強化させる事になった動機にもなりました。
国内大手キャリア2社にサービスの強化を施策させるという実態が、iPhoneシリーズのシェアが確実に伸びていっていることを示していると言えるでしょう。
こういった人気の裏では、iPhone 5が入荷日と発売日の間に約220台盗難されるという事件が国内で発生する事態も起きていました。皮肉にも日本国内で大きくiPhoneシリーズのブームと知名度を上げている証明になった事件になったのでした。
しかし、iPhone 5は大量に生産していることや、初期ロット特有の製品不具合も多数報告され、 ハードウエアに関する不具合でも大きく話題を集めてしまいました。
「電源ボタンが機能しない」
「ディスプレイに最初から傷が付いている」
「内蔵バッテリーの不具合」
と言ったようなものが挙げられており、Apple社としても苦い経験になりました。
iPhoneシリーズも第7世代になり、国内大手3キャリアの”NTTドコモ”、”au”、”SoftBank”の全社でiPhoneの取り扱いが始まることになりました。
そして、同年11月22日には日本市場でもアップルストアで、待望のSIMフリーモデルが取り扱われることが決まりました。
『iPhone 5s』は前作iPhone 5の纏まりあるデザインをそのままに、進化を遂げていく、後の端末でも踏襲される機能が盛り込まれていました。
世代が変わる毎に大きく処理能力・パフォーマンスを伸ばしていくプロセッサーはもちろん、ホームボタンには指紋認証機能でもお馴染み”Touch ID”が搭載されています。
また、同時発売の『iPhone 5c』を筆頭にカラーバリエーションの追加、ビデオのフレームレートが上昇したりしていました。
纏まりのあるミニマルなデザイン性は未だに大きな人気を博しており、一部のファンの中には「iPhoneシリーズのデザインはiPhone 5Sまで」という人もいる程です。
さらに修理キットが出回っていることから、未だにiPhone 5Sを愛用しているファンもいます。長年に渡って愛される”名作”という括りになっているiPhone 5SこそがiPhoneシリーズの最適解だったのかもしれません。
第8世代モデル『iPhone 6』の発表は、2014年9月10日にアメリカ・カリフォルニア州クパチーノにあるApple本社で発表されました。
特筆すべきなのは、シリーズ初のフラグシップモデルと同時発売という、当時の携帯電話の販売方法としては珍しいケースを取ったことでしょう。
上位機種は『iPhone 6 Plus』という名称が与えられ、主に画面・本体の大型化というAppleの製品としてはスマートさにやや欠けた商品展開となりました。
また、iPhone 6からディスプレイサイズと本体の大型化が始まりました。しかし、機能面ではやはり新世代のiPhoneということもあり、新型のRetina HD Display、通信機能の強化(4G通信)や急速充電への対応と今のスマートフォンでは当たり前になっている機能を取り揃えた端末になりました。
iPhoneシリーズのバリエーションを増やしたことは、結果的にiPhoneユーザーの頭数を増やす良い施策だったのかもしれません。
ですがiPhoneシリーズに並々ならぬ思いを抱いていた、スティーブ・ジョブスが存命であったらならば生まれなかった可能性が高い製品だったと言われています。
彼の信条とするものは”無駄な物はそぎ落とし、シンプルに統一する”というものだったからです。そのため、かつてのiPhoneシリーズにカラーバリエーションを増やすことを許さなかったのは有名な話です。
Appleの熱狂的なファンの中には、「彼(スティーブ・ジョブス)の強い拘りから生まれたシンプルなiPhoneにこそ、Apple製品の魅力が詰まっていた」と豪語するファンもいます。
iPhone 6のバリエーションを発表したAppleにとって、良い意味ではユーザーに寄り添えるiPhoneになってきたと言えます。
しかし逆の悪い意味では「全盛期のAppleプロダクトからかけ離れていっている」と、ファン達の間で賛否両論のキッカケにもなってしまったとも言える事態になってしまいました。
アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコにあるビル・グラハム公会堂で2015年9月9日に開催された「Special Event September 2015」で他のApple製品と並んで発表されたのが第9世代のiPhone、『iPhone 6s』と『iPhone 6s Plus』です。
外観上の変化はあまり見られない”s”シリーズですが、プロセッサーの性能はいつも通りの大幅な向上が図られています。
iPhone本体のバッテリー持ちも良くなり、各種センサー類の起動システム周りの性能が上がり、いつでも「Hey Siri」と呼びかけることで音声アシスタント機能が扱えるようになりました。
通信関係の機能も強化されており、VoLTE(Voice over Long Term Evolution)を使用した高品質な音声通話も可能になっています。
引用:Apple
2016年3月21日に開催されたAppleのスペシャルイベントで発表された『iPhone SE』は、名作と言われるiPhone 5sと同等クラスのサイズと外観でありながらも、内部で使用しているマテリアルはiPhone 6sと同じ為、同等のパフォーマンスを持つ製品として生まれたのでした。
iPhone SEの”SE”は「Special Edition」の略とされています。所々でiPhone 5cや5sのセンサー類が流用されているのか、Touch IDといったものは第1世代の部品が使われています。
しかし、iPhone 5sの流れを汲む正統派後継機という声もあって2017年におけるBCNのマーケティング調査では、”2017年のAndroid端末を含む携帯電話で3番目に売れたスマートフォン”として大ヒットを記録していました。
発売からおよそ2年後の2018年9月13日をもって、アップルストアでの販売は終了してしまいましたが、4ヶ月後の2019年1月21日にアメリカ国内で再販されました。
しかし、発売から約3年近く経った今でも人気が衰えないせいか、再販されたiPhone SEが即座に完売してしまうという現象が起きていました。
iPhone SEの出現と人気の高さ故に、世界中でiPhone SE2の発売を求める声も広がりつつあり、スティーブ・ジョブスの目指していたシンプルなiPhoneシリーズを望むニーズの高さを知らしめる結果になりました。
『iPhone 7』と『iPhone 7Plus』は2016年9月7日に発表された、記念すべき第10世代目のモデルです。日本国内でも9月25日に大手3キャリアから販売され、アップルストアではSIMフリー版が販売されていました。
格安SIMといった流れも浸透しつつあったことで、SIMフリー版の販売数も増えていった端末となりました。
また、iPhoneシリーズ念願の耐水・防塵機能はとても魅力的な特徴として世界中を騒がせることになりました。更に、日本向けのモデルのみは国内での「Apple Pay」を利用可能にするFeliCaが有効になっていたことも当時話題になっていました。
全体的なパフォーマンスの上昇に加え、IP68等級の耐水・防塵機能を備えたiPhone 7にはイヤホンジャックが廃止され、この時既に大きなシェアを持っているiPhoneシリーズが「今後のスマートフォンはBluetooth接続が主流になっていく」という空気を作り出し、オーディオ業界の流れすらも支配しつつあったのは衝撃的だったと言えます。
『iPhone 8』と『iPhone 8 Plus』はシリーズ初のワイヤレス充電に対応した第11世代のモデルです。
前作iPhone 7に引き続き、IP67等級に適合し背面部分もガラスパネルを用いたボディーになりました。シンプルなフォルムと筐体マテリアルの変更に伴って、デザイン性に一層高級感が増したモデルに仕上がっています。
内部のグラフィック性能に加えて、CPUの処理能力向上は勿論、30分で50%まで充電できる高出力な急速充電は使い勝手という面においてユーザビリティの優れた仕様であると言えます。
iPhone 8では3種類のカラーバリエーションと最も少ないストレージモデルが64GBになっています。
『iPhone X』は2017年9月12日アメリカ・カリフォルニア州クパティーノにある”The Steve Jobs Theater”にて『iPhone 8』&『iPhone 8 Plus』が発表された後、イベントの最後に突如として「One more thing…」というフレーズ共に登場しました。
iPhone Xで採用されている多くはiPhone 8シリーズと同じものが使われています。大きな違いはホームボタンの廃止によってフロントカメラによる”Face ID”の搭載です。
更に以降のiPhoneではiPhone Xのベゼルレスデザインを一層進化させた外観になっていることから、次世代のiPhoneシリーズを形作ったモデルなのかもしれません。
しかしiPhone 8シリーズと同じ世代であるにも関わらず、iPhoneシリーズの”10”ナンバーを冠していること、使用感はiPhone 8 Plusとほぼ変わらない・またはバッテリー持ちで劣っていることなどもあり、iPhoneシリーズのファンからは辛辣な評価を貰っている端末です。
iPhone 8シリーズが未だに取り扱いが多いことに対して、iPhone Xは早期に販売終了・後継機種に取って代わられてしまったというのが現状です。
『iPhone XS/XS Max』と『iPhone XR』に2018年9月12日に開催されたアップルのスペシャルイベントで発表されました。
前モデルからも続いているIP68等級の耐水・防塵性を兼ね備え、前面及び背面で採用されているガラスは非常に強度に優れた物を用いています。
筐体の素材がアップグレードされたことで、端末の側面に用いられているステンレス部分にも医療業界で採用されるクラスのステンレススティールを使用しています。
カメラ機能も更に向上し、プロセッサーの性能は今現在2019年11月時点で販売されているスマートフォンの中でも未だに最高レベルパフォーマンスを誇っています。
CPU、GPUの性能上昇とバッテリー容量の増加に伴って長時間のバッテリーライフを実現できる様になり、ユーザーの評価も前モデルのiPhone Xより高いスコアを獲得した製品になりました。
上位モデルのXRはカラーバリエーションも豊富で、特にREDは定番の人気カラーリングモデルとして中古市場でも高い価格を維持している製品になりました。
2019年9月10日に発表された『iPhone 11』は、第13世目の新型モデルです。前シリーズに引き続き、フラグシップモデルと同時発売され、最新版のOS『IOS 13』を搭載しています。
IP68等級の耐水・防塵性は更なるグレードアップを果たし、水深2メートルで最大30分間の高い防水性を実現しました。
iPhone XRで採用している『Liquid Retina HDディスプレイ』も標準仕様になり、iPhone 11で最も進化している高いカメラ性能の恩恵を余すことなく発揮できる美しくも高い解像度が話題になりました。
そして、前モデルで高いパフォーマンスを発揮していた「A12 Bionic」 プロセッサーも順当な進化を遂げて「A13 Bionic」では20%近く性能が上昇しています。
最上級モデルの『iPhone 11 Pro Max』は大型化と重量の増加によるデメリットもあるものの、バッテリー稼働時間が歴代iPhoneでも最長クラスのスタミナを実現しているようです。
2020年から日本でも稼働を始める次世代の5G通信ですが、今作のiPhone 11ではサポートされておらず、発表イベントでも話題に上がることはありませんでした。
しかし、来年2020年9月に発表されそうな『iPhone 12(?)』では本格的に”5G”通信を視野に入れたモデルになる可能性もあります。
噂では『iPhone SE』の新型モデル『iPhone SE2(仮)』も発売するのではないかという話もありますが、今作で採用しているプロセッサーA13 Bionicの改良版でも搭載しなければ、iPhone SE2に5G通信の未来は無いだろうとの見立てもあります。
今回は歴代iPhoneシリーズのiPhone11までを順に追う形で様々なモデル達を紹介していきました。初期のiPhoneに比べると現行機種は徐々に大型化していっている傾向にあります。
片手での操作も困難になり、数年前では”ファブレット”と言われる大型スマートフォンのような存在感を放っている新型モデル達ですが、iPhone12シリーズの発売、iPhone13シリーズの発売と毎年変わらず新シリーズが誕生しています。
今後もAppleから目が離せない状況が続きそうです。