
電源が入らないiPhoneは売れます。ただし下取りは事業者によって受付が分かれ、買取でも店によって扱いが割れます。auは下取りできない例に「電源が入らない」を挙げており、買取でも「端子不良で充電できないもの、電源が入らな […]

iPhoneを下取りに出す準備は、出す先によって作業量がまるごと変わります。Apple Storeに持ち込む場合、Appleが来店前に求めているのはiCloudへのバックアップだけです。オンラインで申し込むなら、サインアウトから消去まで手順書どおりに進める必要があります。
もうひとつ見落とされやすいのが、キャリアに出すときの追加作業です。ドコモは補償サービスの解約、auはスマホ用電子証明書の失効手続き、ソフトバンクは添え状の記入。どれも「初期化すれば終わり」の外側にある工程で、飛ばすと当日その場で止まります。この記事では、Apple・ドコモ・au・ソフトバンクの公式情報だけを使って、出す先ごとの準備、外すもの、梱包と期限を整理しました。
目次

準備リストを作る前に決めておきたいのが、どこに出すかです。同じiPhoneでも、Apple Storeへの持ち込みとオンライン申込みでは求められる作業の数が違います。先に出す先を決めてしまえば、やらなくていい工程を切り落とせます。
| 出す先 | 公式が求める事前準備 | 追加で要るもの | 渡したあとの期限 |
|---|---|---|---|
| Apple Store(持ち込み) | iCloudにデータをバックアップすること | 有効な身分証明書。Apple Accountのパスワードが必要になる場合がある | その場で評価するため、返送の期限という考え方がない |
| Apple Trade In(オンライン) | バックアップ、データ転送、部品と修理の履歴の確認、個人情報の削除 | 正確な下取り額の確認にシリアル番号 | 新しいデバイスの受け取りから14日以内にパートナー会社へ到着 |
| ドコモ 下取りプログラム | データのバックアップ、補償サービスの解約手続き | 法人契約は委任状と、来店する担当者の本人確認書類 | 郵送は不達または3か月以内に受け取りがないと処分 |
| au 下取りプログラム | バックアップとデータの初期化を自分で実施 | スマホ用電子証明書を使っているなら、初期化前に失効手続き | 郵送は回収キット到着後8日以内。後日下取りは機種変更翌月末まで |
| ソフトバンク 下取りプログラム | データのバックアップと添え状の記入 | キット受け取り時に顔写真つきの本人確認書類 | 申込みから14日以内にキット受け取り、受け取りから14日以内に発送 |
この表で目を引くのは、Apple Storeの行の短さです。Appleは「Apple Storeで下取りに出す場合、デバイスを持ち込む前にやっておくことはiCloudにデータをバックアップすることだけです」と書いています〔Apple Trade In〕。消去はその場で案内に沿って進める形になるため、自宅で全部済ませておく必要はありません。とはいえ持ち込みには身分証明書が要りますし、パスワードを聞かれる場面もあります。手ぶらで行ける、という話ではないわけです。
もうひとつ、ソフトバンクには2026年8月に大きな変更がありました。同社は「2026年8月18日をもって、下取りプログラムの『機種代金値引き』特典の新規お申し込みの受付終了します」「2026年8月19日以降は、店頭での回収及び査定は行いません」と告知しています〔ソフトバンク公式〕。店頭に持ち込む前提で準備していた人は、まず受付の形が残っているかを確かめてください。4社の還元方法の違いはiPhone下取り価格の決まり方で扱っています。

準備でつまずいた人の話を聞くと、原因は手順そのものではないことがほとんどです。数年前の情報が、そのまま常識として残っているケースが目立ちます。公式の記述と突き合わせると、いくつかは結論が逆になります。
4つに共通するのは、公式が更新されているのに通説が追いついていないという構図です。とりわけ1つめは、いまも「サインアウトしないと売れない」と説明する記事が残っています。手順として正しい順番はあるものの、消去が完了していればロックは外れる。ここを取り違えると、必要のない不安を抱えたまま店頭へ向かうことになります。

Apple Trade Inはapple.comとすべてのApple直営店で使えます。ただし準備の重さは、持ち込みとオンラインでまったく違います。まずは軽いほうから見ていきます。
Appleが来店前に求めているのはiCloudへのバックアップだけです。消去はその場で進められます。ここで引っかかりやすいのがパスワードで、Appleは「Apple StoreでiPhoneを下取りに出す場合は、Apple Accountのパスワードが必要になる場合があります。時間を節約するため、来店前に、自分のパスワードを確認(またはわかるパスワードにリセット)しておいてください」と案内しています。
さらに釘を刺しておきたいのが「盗難デバイスの保護」です。この機能が有効なiPhoneでは、店舗でパスワードを変更しようとするとセキュリティ遅延のため1時間かかる可能性があるとAppleは書いています。つまり店頭で思い出そうとするのが最悪の手で、パスワードは家を出る前に確定させておくのが得策です。持ち込みの当日の流れはApple Store下取りの持ち込み条件にまとめてあります。
オンラインは自宅で全部を終わらせる形になります。Appleの手順書に沿って並べると、次の順番です。
3番目は、競合の解説でもほとんど触れられない項目です。Appleは「部品の横に『修理を完了』と表示されている場合は、デバイスを下取りに出す前に修理を完了する必要があります」とし、注釈で修理を完了できない場合、デバイスを下取りに出すことはできませんと言い切っています。非正規店で画面やバッテリーを交換した端末は、ここで止まる可能性があります。
6番目のサインアウトは、iOSのバージョンで画面が分かれます。iOS 26以降は「サインアウト」のあとに「このiPhoneを消去」か「消去せずにサインアウト」を選び、確認画面で「iCloudとストアからサインアウト」を選ぶ流れです。iOS 18以前はApple Accountのパスワードを入力して「オフにする」をタップします。同じ操作名を探して見つからないときは、まずOSのバージョンを疑ってください。
なお、正確な下取り額を出すにはシリアル番号が要ります。Appleは「お使いのiPhone、iPad、Mac、Apple Watchの正確な下取り額を確認するにはシリアル番号が必要になります」とし、「設定」から「一般」「情報」の順に進めば確認できるとしています。番号を入れずに眺めている価格表は、その機種の上限を見ているだけということになります。

キャリアの下取りには、Appleにはない工程が挟まります。いずれも端末を渡したあとでは取り返しがつかない手続きなので、順番の最後ではなく最初に片づけてください。
ドコモのオンラインショップにはもう一点、対象の制限があります。Apple Watchとスマートウォッチは受付対象外で、腕時計型のデバイスを下取りに出したいなら店頭を選ぶことになります。Apple Watchの手放し方はAppleWatchを売る前の初期化にまとめました。ドコモの条件全体はドコモ下取りプログラムの条件で扱っています。
SIMロックが気になる人もいるはずです。契約状況や購入経路で条件が変わるため、SIMロックは解除せずに売れる?で確認しておくと、当日の手戻りを減らせます。

物理的な準備は地味ですが、取り返しがつかない領域です。外し忘れたアクセサリは返ってきません。各社の記述をそのまま並べると、判断に迷う余地はほとんどなくなります。
| 対象 | 公式が指示している扱い |
|---|---|
| SIMカード | 抜いて手元に残す。Appleは、SIMカードを使っていない端末でも新しい持ち主へのサービスの転送について通信事業者に相談するよう案内している |
| eSIM | Appleは「eSIMを搭載したデバイスを売却する場合は、デバイスとeSIMプロファイルを消去するかどうかを確認する画面で、消去する選択肢を選んでください」としている |
| 保護フィルム・ケース | 外す。Appleは下取りに出す前の取り外し対象として画面保護シートとケースを挙げている |
| メモリーカード・ストラップ | 自分で外す。auは受付後にアクセサリー・付属品をすべて廃棄すると明記している |
| 箱・充電器・ケーブル | Appleは「その必要はありません」。送ればリサイクルされるが、下取りをキャンセルしても返却されない |
| 装着しないと機能しない正規付属品 | ドコモは「装着しないと操作できない・正常に機能しない付属品(例:デュアルスクリーンなど)は本体と合わせて返却が必要」とし、返却がない場合は機能不良品扱いになるとしている |
| Apple Watch | ペアリングを解除する。消去だけではアクティベーションロックが外れないため、iPhoneとは結論が逆になる |
SIMカードで迷いやすいのがトレイの扱いです。カードだけ抜いて空のトレイは本体に戻すのが基本で、トレイ単体を紛失すると付属品の欠品と見なされることがあります。詳しくはiPhoneを売る時のSIMカードにまとめました。箱を残すか送るかで迷ったら、iPhoneの箱は売る?残す?が判断材料になります。
清掃についても一言添えておきます。汚れを落とすのは有効ですが、Appleのお手入れ案内は研磨剤・石けん・洗剤の使用を避けるよう求めています〔Apple公式〕。磨き上げると仕上げが変わり、かえって評価を落とします。糸くずの出ない布で拭くところまでにとどめてください。

準備を終えたあとに待っているのが発送です。ここで多くの人が読み違えるのが期限で、事業者ごとに日数が違います。Appleとソフトバンクは14日を基準にしていますが、auは回収キット到着後8日以内と、さらに短く設定されています。新しい端末のセットアップに夢中になっているうちに、期限だけが進みます。
| 事業者 | 期限と発送の扱い |
|---|---|
| Apple | 新しいデバイスを受け取ってから14日以内にパートナー会社へ到着する必要がある。下取り額は新しいデバイスを受け取ってから14日間有効。オンラインの下取りは通常約2〜3週間かかり、クレジットの処理には3〜5営業日かかる場合がある |
| ドコモ | 送付キットは購入商品とは別に契約者住所へ発送される。不備があれば契約者住所へ返送。不達または3か月以内に受け取りがない場合は処分される |
| au | 回収キット到着後8日以内に返送。後日下取りは機種変更翌月末までに店舗へ持参する |
| ソフトバンク | 申込みから14日以内にキットを受け取り、受け取りから14日以内に発送。店頭申込みの場合、申込みから14日以内に受け取りが確認できないとキャンセル扱いになる場合がある |
梱包そのものについては、Appleが「Apple Watch、iPhoneまたはAndroidデバイスを下取りのために準備し、梱包する方法」という手順ページを用意しています。下取りの確認用Eメールでも返送方法が案内されるので、独自の判断で箱を選ぶ必要はありません。宅配業者による集荷か、対象ストアへの持ち込みかも、そのEメールで指定されます。
リサイクルとして送る場合は、条件が一段厳しくなります。Appleは、本体から取り外した状態でバッテリーを発送しないこと、ユニットを30%未満まで放電すること、分解して部品にした状態の電子機器を発送しないこと、膨張や損傷、欠陥のあるバッテリーを含む電子機器を発送しないことを挙げ、緩衝材で6.35センチメートル以上の厚さに取り囲んだうえで1箱につき1台のみ発送するよう求めています。膨らんだバッテリーの端末を勢いで箱に入れるのは、この基準からは外れます。
期限が過ぎたらどうなるか。Appleの場合、デバイスを持ち込む前や発送する前なら「そのまま下取りに出さずにいるだけで自動的にキャンセルされます」。逆に言えば、放置しても違約金が来る仕組みではありません。ただし下取り額分の割引を先に受けている購入形態では、あとから差額を請求されます。手続きを止めるつもりなら、放置ではなく購入時の条件を確認しておいてください。

準備を丁寧に進めても、下取りの受付そのものが通らない端末があります。auが公表している下取りできない例には、電源が入らない端末、充電ができない端末、水濡れシールに反応がある端末、基盤が見えている端末が並びます。ここに当てはまると、準備の出来は関係なく門前払いになります。Appleの場合も、修理を完了できない端末は下取りに出せません。
買取は判断の順番が違います。査定額を提示されてから受けるかどうかを決められ、受け取るのは現金です。リンクサス買取は、iPhone・Android・iPad・タブレットに加えて、画面が割れた端末や動作しない端末も査定の対象としています。査定は無料で、店頭買取と宅配買取のどちらにも対応しています。
準備のご相談で一番多いのが、「何から手をつければいいか分からない」というお声です。順番の話をする前に、まずどこに出すおつもりかを伺うようにしています。持ち込みなのか郵送なのかで、やっていただくことが半分になったり倍になったりしますので。それと、ケースとフィルムは外してからお持ちください。付けたままだと外観の状態が読めませんし、外したものはこちらで処分する扱いになってしまいます。あとは磨かないこと。キズを気にして研磨剤を使われた端末を拝見することがありますが、あれは仕上げが変わってしまって、かえって評価が下がります。拭くところまでで十分です。
下取りに出せなかった端末も、買取なら値がつくことがあります。電源が入らない端末は部品としての評価に切り替わりますので、処分費用をかける前に一度お出しください。買い替えを中古で考えている場合は、中古iPhoneの在庫もあわせて見ておくと選択肢が広がります。
iPhoneの下取り準備は、出す先を決めるところから始まります。Apple Storeへの持ち込みなら、Appleが求めているのはiCloudへのバックアップだけ。オンラインなら、バックアップ、データ転送、部品と修理の履歴の確認、Apple Watchのペアリング解除、AppleCareの解約か移行、サインアウト、消去、信頼できるデバイスからの削除という順番になります。先に出す先を決めれば、やらなくていい工程が消えます。
キャリアには、それぞれ固有の追加作業があります。ドコモは補償サービスの解約、auはスマホ用電子証明書の失効と後日下取りの持ち物、ソフトバンクは添え状と顔写真つきの本人確認書類。どれも端末を渡したあとでは間に合いません。そして期限は事業者ごとに違い、auのように8日以内と短いものもあります。受付が止まる端末の条件も公表されています。iPhone下取り前にすること7つと読み合わせると、順番の意味がはっきりします。
どこに出すかを決めるところから始めてください。Appleは「Apple Storeで下取りに出す場合、デバイスを持ち込む前にやっておくことはiCloudにデータをバックアップすることだけです」としています。一方オンラインで申し込む場合は、バックアップ、新しいデバイスへの情報転送、部品と修理の履歴の確認、Apple Watchのペアリング解除、AppleCareプランの解約か移行、サインアウト、すべてのコンテンツと設定の消去、信頼できるデバイスからの削除という順番になります。出す先を先に決めれば、不要な工程を省けます。
残りません。Apple公式は「iPhoneやiPadを消去すると、『[デバイス]を探す』とアクティベーションロックはオフになります」と明記しています。ロックが解除されずに残るとすれば、消去が最後まで完了していない端末か、認証の途中で止まった端末です。ただしApple公式の手順ではサインアウトが消去の前に置かれているため、順番どおりに進めるほうが安全です。なおApple Watchは結論が逆で、消去してもペアリングを解除しなければアクティベーションロックは解除されません。
送る必要はありません。Appleは「その必要はありませんが、パッケージ、充電器、ケーブル、ケース、Apple Watchバンドをお送りいただくと、私たちが責任を持ってリサイクルします」としています。ただし下取りをキャンセルした場合、パッケージやアクセサリは一切返却されません。箱を手元に残しておきたい場合は送らないでください。auも下取り受付後はアクセサリー・付属品をすべて廃棄すると明記しています。
外してください。Appleは下取りに出す前の取り外し対象としてSIMカード、メモリカード、ケース、画面保護シートを挙げています。auは「下取り受付時にはメモリーカード、ストラップなどのアクセサリー・付属品などはすべてお客さまご自身で外してください」とし、受付後はすべて廃棄すると書いています。外し忘れたものは戻ってきません。なお清掃はしてかまいませんが、Appleのお手入れ案内は研磨剤・石けん・洗剤の使用を避けるよう求めています。
スマホ用電子証明書を利用している場合は、失効手続きが先です。auは「現在お使いの端末でスマホ用電子証明書をご利用になっている場合は、端末をお送りいただく前にご自身で失効手続をしていただく必要があります」とし、「端末を初期化する前にマイナポータルアプリのマイページから必要な手続きを行ってください」と順番まで指定しています。初期化を先に済ませてしまうと、アプリから手続きができなくなります。
Appleは新しいデバイスを受け取ってから14日以内にパートナー会社へ到着する必要があるとしており、下取り額もその14日間が有効期限です。auは回収キット到着後8日以内、ソフトバンクは申込みから14日以内にキットを受け取り、受け取りから14日以内に発送する決まりです。ドコモの郵送回収は、不達または3か月以内に受け取りがない場合に下取り申込機種を処分するとしています。
買取を検討してください。auは下取りできない例として、電源が入らない、充電ができない、水濡れシールに水濡れ反応がある、基盤が見えている状態などを挙げています。Appleも修理を完了できない端末は下取りに出せないとしています。リンクサス買取では、iPhone・Android・iPad・タブレットに加えて、画面が割れた端末や動作しない端末も査定の対象としています。査定は無料で、店頭買取と宅配買取のどちらにも対応しています。
最終更新:(リンクサスモバイル事業部長 浜野哲也 監修・2026年8月時点)。iOSの画面名称・手順は、OSのバージョンや機種により表記が変わる場合があります。下取りの条件・期限・受付方法は変更されることがあるため、申込み前に各社の公式ページでご確認ください。

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