使わなくなったスマホを売る|放置で失う3つと売却の順番

使わなくなったスマホを売る|放置で失う3つと売却の順番
2026.9.16

使わなくなったスマホは、電源が入るうちに売るのが最も損の少ない選び方です。理由は2つあります。相場は新機種が出るたびに下がり、引き出しの中のリチウムイオン電池は時間とともに劣化していくためです。総務省消防庁は、リチウムイオン電池を使った製品からの発火事例を公開し、スマートフォンを発生品目の一つに挙げています〔消防庁〕。

「いつか使うかもしれない」と引き出しに入れたまま、何年も経っている端末。心当たりのある人は少なくないはずです。ただ、置いておくこと自体に静かなコストがかかっています。この記事では、放置した端末で何が起きるのかを公的な情報で確かめたうえで、売る・譲る・処分するの分かれ目を整理しました。

使わなくなったスマホの扱い早見表

使わなくなったスマホを状態別にどう扱うかの早見表
電源が入るなら、まず売れるかを確かめる

手元の端末がどの行に当たるかで、次にやることが変わります。判断の起点は「電源が入るか」と「電池がふくらんでいないか」の2点です。

端末の状態 向く手放し方 理由 やること
電源が入り、動作に問題がない 買取に出す 中古端末として値がつきやすい アカウントを外し、消去を認証まで完了させる
電源は入るが画面割れ・不具合がある 買取に相談する 部品取りとしての需要が残る 修理せずそのまま査定に出す
電源が入らない・充電できない 買取に相談する 事業者によって扱いが分かれる 遠隔でのデータ消去ができるか先に確かめる
バッテリーがふくらんでいる 自治体の回収へ 発火の危険があり、輸送に向かない 無理に電池を外さず、市区町村の案内に従う
家族が使う予定がある 譲る 通信契約なしでもWi-Fiで使える アカウントを外してから渡す
いつか使うかもしれない 期限を決める 保管中も相場と電池は落ちていく 50%前後まで充電し、電源を切って保管する

上の3行は、いずれも買取の窓口で相談できる状態です。4行目だけは扱いが別で、ふくらんだ電池は輸送にも保管にも向きません。動くかどうかがはっきりしない端末は、まず充電器につないで30分ほど様子を見てください。

放置している端末をめぐる4つの誤解

使わなくなったスマホを放置することへの4つの誤解
置いておくこと自体に、静かなコストがかかっている

引き出しにしまったままの端末について、思い込みが判断を鈍らせます。「動かないから価値がない」「置いておけば無害」のどちらも成り立ちません。よく聞く4つを外しておきます。

  • 何年も前の機種だから、もう値段はつかない
    中古端末の需要は、最新機種だけに集中しているわけではありません。部品取りや業務用の端末としての引き合いもあります。何年前まで値がつくかは機種と状態で変わるため、査定に出して確かめるのが確実です。年式ごとの目安は古いスマホの買取|何年前まで売れる?値がつく理由と処分の選び方で扱っています
  • 使っていないのだから、置いておいても何も起こらない
    消防庁は、リチウムイオン電池を使った製品から発火した事例を公開し、モバイルバッテリーや加熱式たばことともにスマートフォンを発生品目に挙げています〔消防庁〕。電池は使っていなくても劣化します
  • 初期化さえすれば、どの端末も安全に手放せる
    Androidは順番が逆だと詰みます。Googleは、アカウントを削除せずにリセットすると端末保護機能が残り、「セットアップ時にこの情報を入力できない場合、初期化後にデバイスをまったく使用できなくなります」と案内しています〔Google公式〕。アカウント削除が先、リセットが後です
  • 古い端末は、燃えないごみに出すしかない
    携帯電話端末は小型家電リサイクル法の対象品目に含まれ、市区町村の回収ボックスや認定事業者の窓口で回収されています〔環境省〕。値がつかない端末でも、ごみに出す前の受け皿があります

4つに共通するのは、判断を先送りするほど選べる道が狭くなるという点です。動くうちなら売る・譲る・処分するの3つから選べますが、電池がふくらめば残るのは1つだけになります。

スマホ 買取価格の目安

状態により変動します。表示は上限の目安です

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最新額はスマホ買取価格一覧で確認できます

放置が長引くほど失う3つのもの

使わなくなったスマホを放置すると失う3つのもの
相場・電池・安全性は、置いておくだけで落ちていく

「そのうち考えよう」と決めた日から、3つのものが少しずつ減っていきます。どれも取り戻せません。何が減るのかを具体的に見ておきます。

  • 中古相場
    新機種が発表されるたび、前の世代の相場は下方向に動きます。売ると決めているのに待つ理由は、ほとんどの場合ありません。使わないと決めた時点が、いちばん高い日だと考えてください
  • バッテリーの容量
    Appleは、長期保管するデバイスについて「バッテリーをフルに充電したり使い切ったりせず、50%前後充電した状態にします」「6か月以上デバイスを保管する予定の場合は、6か月ごとに50%まで充電します」と案内しています〔Apple公式〕。満充電でも空でも保管には向きません
  • 安全に手放せる状態
    電池がふくらむと、査定どころか輸送も難しくなります。環境省は、排出前に電力を使い切ること、端子部分をビニールテープなどで覆うこと、スマートフォンのように電池を取り外せないものは無理に外さないことを呼びかけています〔環境省

保管そのものが悪いわけではありません。災害時の予備やサブ機として残す判断はあり得ます。ただし「いつか」に期限を付けないと、電池のほうが先に期限を迎えます。半年後の日付をカレンダーに入れて、そこで改めて判断する。これだけでも結果は変わります。

売る前に外すもの・移すもの

SIMカードとSIMトレイ、開いた南京錠を並べたスマホ売却準備のイメージ

手放す前にやることは、端末から「外す」作業と「移す」作業に分かれます。順番を間違えると、外せなくなるものがあります。所要時間はバックアップを除けば20分ほどです。

  1. 写真・連絡先・アプリのデータを、クラウドかパソコンに移す
  2. iPhoneは「設定」→[自分の名前]からサインアウトする。Androidは「設定」からGoogleアカウントを削除する
  3. SIMカードを抜き、SIMトレイは本体に戻す。eSIMの回線は事前に移行しておく
  4. AndroidはmicroSDカードを抜く。本体を初期化してもSDカードの中身は消えない
  5. iPhoneは「すべてのコンテンツと設定を消去」、Androidは「出荷時の設定にリセット」を最後まで進める

Appleは「iPhoneやiPadを消去すると、『[デバイス]を探す』とアクティベーションロックはオフになります」と明記しています〔Apple公式〕。止まるのは、パスコードやApple Accountのパスワードが分からず消去が完了しない端末です。Androidはこの逆で、アカウントを消してからリセットするという順番になります。準備の全体像はスマホを売る前にすること|初期化の前に移す・止める・外すもの一覧にまとめています。

売れるかどうかを決める4つの確認事項

スマートフォンを手に持ち、売れるかどうか迷っている様子を表したイメージ

査定額の幅を作っているのは、見た目の傷だけではありません。受付の可否そのものを左右するのは、契約と手続きの状態です。4項目を順に確かめます。

  • ネットワーク利用制限の判定
    IMEIで各社の照会ページから確認できます〔ドコモauソフトバンク〕。ドコモは2016年6月以降、分割払いの期間中を「△」表示とする運用を告知しています
  • 本体代金の残債
    分割払いが残っている端末でも売却自体はできます。ただし支払い義務は元の契約者に残ります。詳しくは残債ありiPhoneの買取|売れるが支払い義務は残るで扱っています
  • 画面ロックとアカウントのロック
    パスコードが分からない端末は、消去を完了できません。iPhoneはApple Account、AndroidはGoogleアカウントのパスワードを、査定に出す前に思い出しておいてください
  • バッテリーと外装の状態
    iPhoneは「設定」→「バッテリー」から最大容量を確認できます。ふくらみ、液漏れ、強い発熱があれば査定に出す前に相談してください。画面割れの査定はスマホ画面割れの買取|減額事例一覧と査定額を落とさない準備で整理しています

1と3は、該当すると金額の話ではなく受付の可否の話に変わります。先にここを片づけておけば、当日に持ち帰る事態を避けられます。判定が「-」と表示された場合の考え方はネットワーク利用制限「-」の買取|表示される4つの原因と照会の順番で解説しています。

売る・譲る・処分するの分かれ目と売却の流れ

使わなくなったスマホを売る・譲る・処分するの分かれ目と売却の流れ
動くうちなら3つから選べる。動かなくなると1つに減る

3つの道のどれを選ぶかは、端末の状態と、手間をどれだけかけられるかで決まります。迷ったら、まず査定に出して金額を見てから決めるのが順番として合理的です。

選ぶ道 向いている場面と注意点
買取店に売る 電源が入る端末に向く。店頭と郵送があり、査定額を見てから決められる。古物営業法にもとづく本人確認が必要になる
家族や知人に譲る 通信契約がなくてもWi-Fiで使える。アカウントを外してから渡す。渡したあとの不具合は自分で対応することになる
自治体・認定事業者の回収へ 携帯電話端末は小型家電リサイクル法の対象品目。値がつかない端末やふくらんだ電池はこちら。データ消去は自分で済ませる
複数台をまとめて出す 引き出しに数台たまっている場合に向く。1台ずつ手続きするより手間が少ない。本人確認は1回で済む

買取に出す場合の流れは、申込みから入金まで5つの工程になります。当日に用意するのは、端末本体、箱や付属品(ある場合)、本人確認書類です。古物営業法第15条は、古物を買い受けるときに相手方の住所・氏名・職業・年齢を確認する義務を定めています〔e-Gov法令検索〕。

  1. 端末の状態と利用制限の判定を確かめる
  2. データを移し、アカウントを外し、消去を完了させる
  3. 店頭に持ち込むか、郵送で申し込む
  4. 本人確認を受け、査定結果を確認する
  5. 承諾したら代金を受け取る

郵送で送るときは、気泡緩衝材で本体を巻き、外装のすき間を紙で埋めます。日本郵便は、リチウム電池を含む機器について「航空輸送できるものであることを確認し、リチウム電池マークを適切に表示および申告することにより、航空機により輸送できます」としています(航空輸送できるのはゆうパックと国際郵便に限られます)〔日本郵便〕。ただし要件を満たさず航空搭載できない場合は、航空機以外の方法で届けるため1日~4日程度配達が遅れることがあります。同社は品名記載欄に具体的な品名を書くよう求めています。工程ごとの詳細はスマホ買取の流れ|申込みから入金までの5工程と必要なもので確認できます。

使わなくなったスマホの買取査定【リンクサス買取】

リンクサス買取で使わなくなったスマホの査定を申し込むイメージ
まとめて出せば、本人確認は一度で済む

リンクサス買取は、店頭買取と郵送買取に対応しており、査定は無料です。iPhoneもAndroidも、複数台をまとめてお持ち込みいただけます。電源が入らない端末や画面が割れた端末も、状態を確認したうえで査定の可否をお伝えします。

監修:リンクサスモバイル事業部長 浜野哲也

「引き出しを片づけたら4台出てきた」というお客さまは、本当によくいらっしゃいます。持ってきていただくと、たいてい一番古い1台には値がつかず、残りの3台には値がつく、という結果になります。ここで申し上げたいのは、値がつかなかった1台も、数年前なら値がついていたということです。相場は待ってくれません。それから、電池がふくらんだ端末は、申し訳ありませんがお預かりできない場合があります。背面が浮いている、机に置くとぐらつく。そういう状態になっていたら、お住まいの市区町村の案内に従って回収に出してください。判断に迷ったら、写真を撮って先にご相談いただければ、伺った内容の範囲でお答えします。

機種ごとの価格の目安は下の一覧で確認できます。手放したあとに買い替えを考えているなら、中古端末はリンクサスモバイルの商品一覧から選べます。

まとめ|迷っている時間そのものが目減りになる

使わなくなったスマホは、電源が入るうちに売るのが最も損の少ない選び方です。相場は新機種が出るたびに下がり、電池は使わなくても劣化していきます。消防庁はリチウムイオン電池を使った製品からの発火事例を公開し、スマートフォンを発生品目の一つに挙げています。Appleは長期保管の目安として50%前後の充電を案内しており、満充電でも空でも保管には向きません。

売る前にやることは、データを移し、アカウントを外し、消去を完了させること。iPhoneは消去でアクティベーションロックが外れ、Androidはアカウント削除が先という違いだけ押さえておけば足ります。値がつかない端末やふくらんだ電池は、携帯電話端末が対象品目に入っている小型家電リサイクル法の枠組みで回収されます。ごみ箱に入れる前に、売る・譲る・回収に出すの3つを一度並べてみてください。

▼使わなくなったスマホの買取査定はこちらから

▶ 機種別の買取価格:スマホ買取価格一覧
▶ 高く売るコツ:スマホ高く売るためのポイント

使わなくなったスマホを売るときのよくある質問

何年も使っていないスマホでも売れますか?

電源が入り、消去を完了できる端末であれば売れます。中古端末の需要は最新機種だけに集中しているわけではなく、部品取りや業務用としての引き合いもあります。何年前まで値がつくかは機種と状態で変わるため、査定に出して確かめてください。バッテリーがふくらんでいる端末は、輸送に向かないため市区町村の回収に出すことになります。

使っていないスマホを放置すると、何か問題がありますか?

中古相場が下がり続けること、バッテリーが劣化することの2つが起こります。消防庁は、リチウムイオン電池を使った製品から発火した事例を公開し、モバイルバッテリーや加熱式たばことともにスマートフォンを発生品目に挙げています。Appleは長期保管について、フルに充電したり使い切ったりせず50%前後充電した状態にし、6か月以上保管する場合は6か月ごとに50%まで充電するよう案内しています。

Androidを売る前は、初期化だけしておけばいいですか?

順番が逆だと使えなくなります。Googleは、アカウントを削除せずにリセットすると端末保護機能が残り、セットアップ時にその情報を入力できない場合は初期化後にデバイスをまったく使用できなくなると案内しています。保護を無効にするには、リセットの前にデバイスからGoogleアカウントを削除してください。iPhoneは逆で、消去を認証まで完了すればアクティベーションロックもオフになります。

値段がつかなかったスマホは、どう処分すればいいですか?

携帯電話端末は小型家電リサイクル法の対象品目に含まれ、市区町村の回収ボックスや認定事業者の窓口で回収されています。出す前にデータの消去は自分で済ませてください。環境省は、排出前に電力を使い切ること、端子部分をビニールテープなどで覆うこと、スマートフォンのように電池を取り外せないものは無理に外さないことを呼びかけています。

バッテリーがふくらんだスマホも買い取ってもらえますか?

お預かりできない場合があります。ふくらんだ電池は発火の危険があり、輸送にも保管にも向きません。背面が浮いている、机に置くとぐらつくといった状態であれば、市区町村の案内に従って回収に出してください。無理に電池を取り外そうとしないことも、環境省が呼びかけています。

何台かまとめて売ることはできますか?

できます。1台ずつ手続きするより手間が少なく、古物営業法にもとづく本人確認も一度で済みます。まとめて出す場合も、端末ごとにデータの移行、アカウントの削除、消去は必要です。値がつく端末とつかない端末が混ざっていても、そのまま査定に出して構いません。

残債が残っているスマホでも売れますか?

売却自体はできますが、本体代金の支払い義務は元の契約者に残ります。ドコモは2016年6月以降、分割払いの期間中をネットワーク利用制限の「△」表示とする運用を告知しており、分割中の売却自体は珍しいことではありません。支払いを止めると後から制限がかかる可能性が残るため、その点を理解したうえで判断してください。

リンクサス買取では、使わなくなったスマホを査定してもらえますか?

査定できます。リンクサス買取は店頭買取と郵送買取に対応しており、査定は無料です。iPhoneもAndroidも、複数台をまとめて持ち込めます。電源が入らない端末や画面が割れた端末も、状態を確認したうえで査定の可否をお伝えします。買取の際は、古物営業法にもとづく本人確認書類が必要です。

最終更新:(リンクサスモバイル事業部長 浜野哲也 監修・2026年9月時点)。自治体の回収方法や各社の制限判定の運用は変更される場合があります。

監修者
監修者情報
浜野哲也
リンクサスモバイル事業部長
通信業界での法人営業や、スマートフォン部品の専門商社で副社長を務めた経験を持ち、現在はスマートフォンの買取・販売を中心としたリユース事業を統括。現場での査定や価格設計に関わる一方、中国をはじめとする国内外のリユース・IT市場の動向にも注目し、信頼性のある情報提供を心がけている。

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